2009年7月10日のブログです
336日目
宿泊 : 夜行バス車中(ブラジル)
移動 : 19:15 オーロプレット ↓夜行バス(11時間) 翌日6:15 サンパウロ
【今日は隣町のマリアーナにやってきた。オーロプレットから片道70分ほど。】
普通の旅行者はほぼ皆カメラを持ち歩いている。それで観光地をまわり写真を撮る。被写体が同じであっても、個々の感性や技術に差があるため撮れる写真は皆それぞれの個性があり、違った趣きのあるものになる。
【この教会が有名】
・・・かと思いきや、実際はそうではない。非凡なセンスを持っている人間はそんなに多くはないので、大半の旅行者の撮る写真は似通ったものになる。多くの場合、写真に「差」を与える最も大きな要素は、「センス」ではなく「タイミング」なのだろうと思う。そのときの天気、そのときいた人、あった物、そのとき起きた予期せぬ出来事、こういうもので写真は決まるような気がする。しかしそのパターンもそれほど多くはないし、それらが決定的な違いを生み出せるほどの存在感になることは稀なことであろうとも思う。結局、ほとんどの写真はその他大勢のものと代わり映えしないものになる。ネットで検索すれば、自分のものとは比べものにならないほど雰囲気のある美しい写真がいくらでも見つかるはずだ。
自分も例に漏れず、検索すればいくらでも出てきそうな写真を飽きもせず撮り続けている。そんなことはよくわかっている。それでも写真を撮り続けている。きっと、このホームページがなくとも写真を撮ることはやめないと思う。
この日もパシャパシャと写真を撮り続けていたが、ふと、自分は一体何を求めてこんな面倒なことを繰り返しているのだろうと疑問に思った。
【冬なのに暑かった】
そして考えてみたのだが、「惰性」以外に答えが見つからなかった。しかし、それでもやめようという気にはなれなかった。ここまで何十ヶ国の写真を撮り続けてきて、それを途絶えさせるのが嫌だった。ここまで300日以上、毎日写真を撮り続けてきて、それを埋め合わせるものがないにも関わらず、その習慣をなくすことに寂しさを感じた。惰性を継続させると、まるでそこに何か意味があるように錯覚してくる。それには気を付けないといけない。旅行中の写真程度なら良いけれど、もっと大きなものだった人生を台無しにしかねない。
特にこの辺りは注意が必要だと思う。学校、会社、仕事、それと人付き合い。こうしてほぼ完全な自由の身でいられるうちに、よく見直しておこうと思った。いらないものを保持し続けられるほど、人生はあまくないと思うから。満足のいく人生にしたいのであれば、いらないと気づいたものは捨てていかないといけないのだと思う。
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