291日目 | ||||
宿泊地 : | ヤガミホステル②(マドリッド / スペイン) | |||
移動 : | マドリッド市内 |
西ヨーロッパを駆け足でまわり、またスペインに戻ってきた。ここで数日休んだら、次は南米。出発前に立てた予定では年明けには南米に入っているはずだったのに、もう5月末・・・。おかしいな。
10月下旬から12月末までの約2ヵ月でまわった東欧と中欧、そして今回の1ヵ月間の西欧、計3ヵ月のヨーロッパの旅は思いもしなかったほど充実していた。実は当初、物価が高いこととなんとなく知っている地域だからというのを理由に、ヨーロッパを1ヶ月弱で駆け抜けてしまおうと考えていた。もし寄らないですむなら飛ばしてしまいたいとさえ考えていた(航空券の関係でヨーロッパから南米にわたる必要があった)。そう考えていたのに、気付いたらヨーロッパだけで31もの国を訪れていた。
最初にヨーロッパをまわっていた時期はこの旅の絶頂期とも重なる。ヨーロッパは日本にいてもある程度近くに感じられるところだし、大して新鮮味もないんじゃないかと思っていたけど、それは大間違いだった。知っているようなつもりでいたけれど、このあたりのことは全然知らないんだということがよくわかった。僕がなんとなく持っていたヨーロッパのイメージのほとんどが西欧の一部の国のものだったようで、特に東欧と中欧では行く先々で新鮮な驚きに出会うことができた。人種、宗教、文化、どれも真新しく映った。
【生ハム見ると飲みたくなっちゃうね】
【大衆向けスーパーでのこの品揃え。うらやましい。】
ヨーロッパを旅していて受ける刺激というのはアフリカや中東などと比べると大きくはない。というのは、文化にしても社会問題にしても、その傾向や課題が日本とそう違ってはおらず、新たな尺度を用いることなくそれらを受容することができるからだと思う。だから価値観の根底を揺るがされるような衝撃を受けることはあまりない。けれど刺激はある。なぜなら、それらの水準が日本の先を行っているものが多いように思えるからだ。
刺激というものは何かギャップがあるときに生じるものだと思うけれど、ヨーロッパの場合はそのギャップを同一線上の縦に感じることができる。アジア、アフリカ、中東、南米、これらの地域ではどちらかというと横にギャップを感じることが多かったような気がする。
こうした違った価値観(横のギャップ)のある社会をのぞいてみるのも、自分の視野を広げるのに役立つため楽しいことは確かだけれど、すぐに使えるような知識やインスピレーションを与えてくれるのは縦のギャップだと思う。
スポーツ選手に例えてみるとこんな感じかな。自分より上のレベルの選手を観察したときに受ける刺激、得られる知識というのが縦のギャップから感じられるもので、他のスポーツを見たときに偶然得られたヒントのようなものが横のギャップから感じられるもの。
自分に、または日本にあてはめて考えると、すぐに何か得られそうなものにたくさん出会えたのがヨーロッパだった。生活文化は洗練されていたし、社会問題も日本に比べると世界的で良くも悪くも先をいっているものが多かったように思えた。旅の楽しみの一つに学びというものがあると思うが、それをこれでもかというくらい満たしてくれたのがヨーロッパだった。
こうした場所は若いうちに訪ねるとおもしろいような気がする。きっとそこで得たものはすぐに活かすことができるから。
出発前の僕と同じように、一般的にバックパッカーはヨーロッパを避け、物価の安い地域に長く滞在することになりがちだけれど、せっかく世界を見てまわって何かを学びたいという思いがあるのならば、ぜひヨーロッパの国々を覗いてみてほしい。
旅行資金に不安があるなら東欧と中欧だけでもどうだろう。オフシーズンであれば、1ヶ月10万円~の予算で旅することもできる。
(参考:東欧中欧+西欧をちょっとまわったときにかかった費用)
アフリカや南米の刺激に満ちた旅もいいけれど、現実的な文化や哲学に溢れたヨーロッパの旅もなかなかおもしろい。時間があったらぜひ。
ランキングに参加中! | 更新していないうちに順位がえらいことに・・・。とっとと現実に追いつけ!とお尻をたたいてくださいませ。 ← クリックは一日一回が限界だよ!! (;´Д`)ハァハァ |
![]() |
---------------------------------------------------------------------------------------- ・世界一周の費用はこちら!(スペイン編)
・世界一周の写真はこちら!(ヨーロッパ編)
・意見、感想などのメールはこちらからお願いします!