269日目 | |||
宿泊地 : | 夜行バス車内 | ||
移動 : | 11:20発 | タンジェ | |
↓ フェリー(50min) | |||
14:10着,14:40発 | タリファ(※モロッコとの時差+2) | ||
↓ バス(30min) | |||
15:10着,17:20発 | アルヘシラス | ||
↓ バス(1h40min) | |||
19:00着,24:30発 | マラガ | ||
↓ 夜行バス(17h) | |||
翌日17:30着 | バルセロナ |
およそ4ヶ月ぶりのヨーロッパ。前回は東欧・中欧が中心だったが、今回は物価の高い西欧。しっかり情報を集め、心してかからねば。無駄は許されぬ!
ヨーロッパの旅というと、まずサンドウィッチを思い浮かべてしまう。そしてこのサンドウィッチを想像すると、なぜか胸が躍る。サンドウィッチを言ってもただのサンドウィッチではない。色気のない安い食材が食パンにはさまっただけの、質素なサンドウィッチ。しかも作りたてではない。サブバッグの中でペタンとつぶれ、しなしなっとなったかわいそうなサンドウィッチ。
ヨーロッパは外食すると食費が高くついてしまうために、自炊をしながら旅をすることになる。いつもキッチンのある宿にいればいいのだが、そうした設備のない宿もあるし、昼は外出しているためにあらかじめ何かを作っておき、それを持ち歩いていなくてはならない。東欧・中欧の旅ではひたすらサンドウィッチを作りそれを食べていた。空腹や物足りなさをごまかすのはビールとチョコレート。ひたすらこの3つの食べ物ばかりを口にしていた。ひもじい毎日だった。けれどもこの時期は旅の絶頂期の一つだった。気持ちだけは最高にリッチだった。
そのためにそうしたつらさも旅の楽しみになっていた。そういうわけで、今もぺちゃんとなったダメなサンドウィッチを口にすることを想像すると、そのときの楽しさが蘇ってくる。またあの刺激に満ちた旅がやってくるな、と。
音楽や香りに思い出が宿るのと同じように、このしなびたサンドウィッチには最高の旅の思い出が詰まっている。水っぽくなりつぶれてしまったサンドウィッチも、つぶれてちぎれて粉々になってしまったサンドウィッチも、人に見られてはまずいと思ってしまうほど惨めな色形になってしまったサンドウィッチも、あるはずのない酸味がするサンドウィッチも、どれも最高の思い出とともに蘇ってくる。
きっとこれは、帰国後もそうなんじゃないかと思う。一般の人が見たら「捨ててしまいなさい」と言うよな、今にもカビが生えそうなほどくたびれたサンドウィッチを見るたびに、俺は世界一周の旅に誘われるだろう。どこにいて何をしていようとも、その手に腐りかけのサンドウィッチさえあれば、夢見心地のうっとりとした表情で、俺はいつだって世界中を旅できるのだ。
【タンジェからタリファへ。フェリーでジブラルタル海峡をわたり、54カ国目スペインに入国!】
と・・・・、美しく締めたかったのだけど、だめだ。書いていて思ったけど、まずいね、これは。非常にまずいよ。まさかそんなサンドウィッチを、恍惚の表情を浮かべながらかじっているところを人に見られるわけにはいかない。一人だけの秘密の楽しみにしよう・・・。もし目撃してしまったとしても、そのときは旅行中なので気軽に声をかけないでくれたまえ。
とりあえず今日からまたヨーロッパ。
つくるよ、サンドウィッチ!(安くね)
食べるよ、サンドウィッチ!(しつこくね)
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