261日目 | |||
宿泊地 : | Hotel Sindi Sud②(マラケシュ/モロッコ) | ||
移動 : | なし |
マラケシュ、きれいで独特の雰囲気のあるおもしろい街なのかもしれないけど、今の気分では楽しめる気がしない。とりあえず予定を繰り上げて2泊で移動することにしたものの、昨日人ごみの中をじゅうぶんに歩いたためにもうすでに食傷気味。さて今日はどうしましょう。
ガイドブック(モロッコは楽しみにしていた国だったので出発時からずっとガイドブックを持ち歩いていた)の地図を見ていると、メディナの北のほうにはお店やホテルなどがなさそうだということがわかった。しかし建物はある。ということはこれらの建物は民家かな?そこまでいったらもう少し生のモロッコらしい雰囲気を感じられるかもしれないなと思い、とりあえず中心を外れて歩いていくことにした。
【民家が並んで立つ】
【入口ちっちゃいね】
【遊ぶ子供たち】
【選挙のポスターを貼る壁】
アフリカではこういう気ままな散歩ができなかったため、なんだかとても懐かしい感じがする。まだアフリカ縦断中に維持していた警戒心の強さが残っていて、人や街との距離を少し遠めにとってしまっていたけど、今日ゆっくりと歩いてそこに住む人たちの温かさに触れられたことで、その距離感を少し修正できたような気がした。ちょっとずつリハビリしていこう。
そうそう、帰りに歩いていると妙な臭いがしてきた。ツーンとけっこうな刺激がある。もしやこれが噂の皮なめし場か!臭いの元をたどり、塀で囲まれたその強烈な臭いを入口からのぞいてみる。
【くっさー】
あまりの臭いに顔をゆがむ。皮ってこうして加工されていくんだね、すごいなーと感激しながら見ていると、後ろからやってきた男に声をかけられた。ガイドどうだい?ということだった。もちろん有料だったけれど、この臭いが一体何なのか、どのようにして皮が処理されていくのか興味があったために頼むことにした。
男は言った。写真もOKだ、さあ、こっちに来い。
ほほう、あんたジャパニーズのことをよくわかっているじゃないの。ではお望み通り写真を撮りまくってやろう!!
続けて男は言った。まずここに立つんだ。そして向こうを見てみろ。そうだ、いいぞ。よし、そしたら次は手をかしてみろ。そうそう、こうやって握った手を上にあげて・・・
【って、あなたと記念撮影ですか!もういいから早く中を案内してくれ!】
けっこうガイドは適当だったけど、なんとなく皮なめしについて知ることができてよかった。臭い元は、皮を柔らかくするために使っているハトの糞だった。それを溶かした水に皮を浸して製品にできるくらい柔らかくなるまでその作業を繰り返していくみたい。残念ながらここの皮なめし場ではほとんど見ることができなかったけど、この水槽では染める作業も行われるため、カラフルな水槽が並ぶ光景を見れる場所もあるらしい。
【皮なめし 水槽が並ぶ】
【ものすごく過酷な労働だと思う。】
【普通に息できないくらい臭う。感謝して革製品を使わねばと思った。】
【お土産物屋で売られている皮のスリッパ。本当にご苦労様です。】
ランキングに参加中! | アマゾンでしこたま蚊に刺されてきました。これがなかなか痒みがひかずに不快だわ。ちょっと掻いてあげようかしらと思った人!左のボタンクリックして気持ちを見せてちょうだい!! ← クリックは一日一回が限界だよ!! (;´Д`)ハァハァ |
![]() |
-------------------------------------------------------------------------------------
-----------------------------------------------------------------------------------
こんにちは。
革が好きでよく目がいってしまうんですけど、革製品が手に入るのは上の方たちのような過酷な労働下で働かれている人たちのおかげなんですね。
鳩の糞で柔らかくするとか、そういう工程があることを知らなかったので意外でした。
本当にものすごい臭いでした。中には吐いてしまう見学者もいるとか。
世の中、感謝しなければならないことだらけですね。