268日目 | |||
宿泊地 : | HOTEL AL MANAE④(タンジェ/モロッコ) | ||
移動 : | なし |
【ジブラルタル海峡が目の前に】
旅先で会った人、その中で気の合った人、その人たちとは連絡先を交換する。これからつながっていられるように、もしくはもっとその人のことを知るために。そのときに、アドレスと一緒に必ず尋ねるようにしているものがある。それは、その人の好きな本。それを読むとその人のことが少しわかるような気がするから。それをなぜ自分に薦めてくれたのかを考えると、その人と自分との関係が少し見えてくるような気がするから。
そうやって旅先で聞いてきたお奨めの本、ジャンルも時代も趣向も本当にバラバラだけど、唯一重複しているものがあった。それがブラジル人作家パウロ・コエーリョの「アルケミスト」。本当に良い本だった。
主人公の羊飼いの少年が旅に出て、最初にたどり着く場所がこのタンジェだった。
以下は印象に残った箇所の抜粋。何かひっかからないかな?
少年がパン屋に伝えようとしてやめたのと同じように、日本では、自分の友人には、言いたくても言えないことがある。それがこれから少しでも伝わればいいなと思う。
「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかの方が、もっと大切になってしまうのだ。」
「いつも『はい』と『いいえ』で答えられるような質問をするようにしなさい。」
「わしは人生にこれ以上、何も望んでいない。しかし、おまえはわしに、今まで知らなかった富と世界を見せてくれた。今、それが見えるようになり、しかも、自分の限りない可能性に気がついてしまった。そしてお前が来る前よりも。わしはだんだんと不幸になってゆくような気がする。なぜなら、自分はもっとできるとわかっているのに、わしにはそれをやる気がないからだ。」
「僕はいつでももどって羊飼いになることができる、と少年は思った。中略。しかし、エジプトのピラミッドに行くチャンスは二度とないだろう。」
「人生に起こる全てが前兆なのだよ。」
「『彼らはもう僕の羊じゃないんだ』と彼は郷愁を感じずに独り言を言った。『彼らは新しい羊飼いに慣れただろう。そして、おそらく、もう僕のことは忘れてしまっているだろう。それでいいのだ。』」
「人は、自分の必要と希望を満たす能力さえあれば、未知を恐れることはない、ということです。」
「『学ぶ方法は一つしかない』と錬金術師は答えた。『それは行動を通してだ。』」
「人は、自分の一番大切な夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。永遠に去ってゆく恋人や、楽しいはずだったのにそうならなかった時のことや、見つかったかもしれないのに永久に砂に埋もれた宝物のことなどを考えただけで、人の心はこわくてたまりません。なぜなら、こうしたことが本当に起こると、非常に傷つくからです。」
「夢の実現を不可能にするものがたった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ。」
「人生は運命を追求する者にとっては、本当に寛大だと少年は思った。」
気になったらぜひ読んでみてください。
【タンジェ】
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読んだ直後にいい本だ!って思ったのに、内容を忘れてしまいました(泣)
大事なものは自分のすぐ近くにある、というような内容でしたかね。
抜粋文を読んでて、気になったのでもう一度開いてみます。
アルケミスト読んだんだ? 俺もマサルくんに教えられて帰国後に読んだ。いい本だよね。
個人的には、以下のあたりが好き。
P28 その力は否定的なもののように見えるが、実際は、運命をどのように実現すべきかおまえ示してくれる。そしておまえの魂と意思を準備させる。自分の運命を実現することは、人間の唯一の責任なのだ。おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ。
P40 油の入ったスプーンを手にして賢者の宮殿を歩く。はじめは油を気にして内装を見てない。今度は内装を見ていたら油がどこかへ落としてしまった。賢者「ひとつだけ教えてあげよう。幸福の秘密とは、世界のすべての素晴らしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ。」
P151 砂漠に浸り切るがよい。砂漠がおまえに世界を教えてくれるだろう。本当は、地球にある全てのものが、教えてくれるのだ。おまえは砂漠を理解する必要はない。おまえがすべきことはただ1つ、一粒の砂をじっと見つめることだけだ。なぜなら一粒の砂は創造の瞬間であり、しかも宇宙はそれを創造するために何億年のかけていたからだ。」
P154 少年「僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。それは一瞬一瞬が宝物を見つけるという夢の一部だと知っているからだ。本気で宝物を探している時には、僕はその途中でたくさんのものを発見した。」
モロッコ最も好きな国のうちの一つだけど、マラケシュだけしかいったことないです・・・2回連続でマラケシュに行ってしまって。。。
赤っぽい建物と砂っぽい道路の写真を見ているだけで、座っていられなくなります笑
でも、タンジェの写真は白っぽい建物ですね。チュニジアみたい。
たぶん、全然違うんでしょうけど笑
>スナフキンさん
ぜひぜひ!その忘れた頃に読むってのがまたいいかもしれませんよ!!
日々の生活を振り返ってみる良い機会になるような気がします。僕もまた時間をあけて数年後に読んでみたいです。
反省させられないような生活を送っていたいものですが・・。
>トモさん
遅くなりましたが旅先で手に入ったので読んでみました。読みながらトモさんのことを考えたりもしていたのですが、カナダに行く前に読んだのはタイミングがよかったかもしれませんね。
どうですか、カナダは?例のあれがどんな形で実現されるのかものすごく楽しみにしています。
【自分の運命を実現することは、人間の唯一の責任なのだ。】
この部分、いいですね。
人生の意義を過大視しすぎちゃいけませんね。こんなふうにシンプルでいいんだと思います。
>今井くん
おおお!ようこそ!勉強頑張ってるかい?
マラケシュそんなに好きなんだね。
俺もイエメンにもう一度いくとしても、サナアに長居してしまいそうだよ。そういう場所に出会えたことが嬉しいね。
でも次はぜひほかの街にも足を延ばしてみてね。笑