2009年6月22日のブログです
318日目 | ||||
宿泊 : | 夜行バス車内(アルゼンチン・ウルグアイ) | |||
移動 : | 21:30 | ブエノスアイレス | ||
↓ 夜行バス(10h30min) | ||||
翌日8:00 | モンテビデオ |
副作用で具合いが悪くなったという話を何人からか聞かされていたし、できれば受けたくないんだけどなあ。前に受けたときから1年経ってないけど大丈夫かね。でもこれ受けないとブラジルに入国できないかもしれないし・・・。仕方ない、行くしかないか。
と、しぶしぶ受けに行ったのは黄熱病の予防接種。この予防接種を受けるとイエローカードと呼ばれるその名の通り黄色い証明書を発行してもらえる。アフリカや南米など今も黄熱の存在する地域では、国境でこのイエローカードの提示を求めてくる国がある。南米ではボリビアやブラジルなどに入国する際に必要となるらしい。チェックされないことも多いようだが、もし提示を求められたときにそれに応えられないようであれば入国を拒否されてしまう危険性もあるため、携帯するにこしたことはない。(アフリカでは賄賂をわたしたら乗り切れたという話を聞いたこともある)
実は、私は出発前に日本で接種しているのである。しかし、ケニアで貴重品一式を盗まれてしまったときにイエローカードも一緒に持って行かれてしまったため、証明できるものを失くしてしまった。一応コピーは手元に残っているものの、イチャモンをつけられたら厄介なので仕方なくもう一度受けて、新たなイエローカードを発行してもらおうと考えたわけだった。日本では9,000円近くするこの予防接種も、ここブエノスアイレスでは無料で受けられるというのも大きかった。
痛そうで嫌だな・・などと怯えている暇もなくあっという間に終了。これでブエノスアイレスでやり残したことはない。その足でバスターミナルに向かい、次の目的地へ向かう夜行バスのチケットを購入した。
【ヨーロッパのようだね】
宿への帰り道、歩きながらぼーっと考えた。本来もうする必要のないことを、ただ証明するためだけにもう一度しなければならないなんてなんて面倒くさいんだと。しかしこういうプロセスを踏まないとチェックする側も困るだろうし、仕方のないことなんだよな。どちらにとっても面倒だけど仕方ない。これは義務だ。社会にはこのように、対価を受けるために必ず果たさなければならない義務が存在する。
けれど、よくよく考えてみると自分たちに課せられた義務ってものはそんなに多くないような気もしてくる。勉強も仕事も結婚も人付き合いも、必要がないと判断すればしなくなって良い。人に迷惑をかけないのであれば、自分で責任をとれるのであれば、というかなり高いハードルはあるものの、それをクリアできるのであればしたくないことはしなくて良いと思う。というよりも、すべきではないとさえ思う。
自分の生を全うするということは、決して他人の価値観に従って奉仕活動を行うことではない(それが自分の価値観と合致していればもちろん問題ない)。自分の価値観に沿って可能な限り自分の理想を追求することであるはずだ。
そうそう、私は昔から面倒くさがりだったんだ。
こういう面倒なことは、自分の信念の延長線に障害物があるときだけで良い。だって面倒くさいんだから。何か外からの要求を不当と感じたときには、投げやりにではなく、己の断固たる哲学と覚悟を備えた上で、さらっと笑顔でこう言ってやりたい。
「面倒くさいからやりたくないです。」
【5月通りにあるオベリスク】
さあ、次はウルグアイだ。
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