中国のブログ記事

70日目
宿泊地:バス車中
移動:陽朔→広州(9h)
【21:00→翌6:00(バス)】

 

市街から少し離れたバスターミナルに着き、そこから市バスで広州駅付近まで移動。そして宿探し。なにやら大きな水溜りがあちこちにあったのですが、程なくして雨が降り始めました。荷物を全て持っているときの雨はつらい!台風が来てるのかな?結局夜まで雨は降り続けました。

先の陽朔で予定以上の出費があり残りの人民元が減ってきてしまったので、なんとしても安い宿に泊まらねばと思い雨の中2時間ほど宿を探し回りました。結局宿の客引きについて行き、ほどほどに安かった(40元)のでそこに決めたのですが、最初つれてこられた時には「なんなのここは?」と思いました。

 

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【ここが宿?】


おっさんに導かれるがまま、怪しく薄暗いマンションの4階まで階段を上ると、そのフロアだけ宿のように部屋が仕切られていました。トイレも微妙だったのですが、もう疲れ果てていたので荷物を降ろしそのまま宿泊することに。


せっかく広州まできたのだから有名な広東料理をと思ったのですが、お店に入ってメニューを見てみても何が広東料理か分かりゃしない。なので漢字を見て適当に注文して食べました。どの皿も量が多く、3人前分くらいあり何度かくじけかけましたが、これが今日のメインイベントだぞ!と気合をいれ完食しました。この調子だと本当に太る気がする・・。


今日は疲れがたまっていたことや雨が激しかったこともあり、4畳ほどの空間で一日のうちほとんどを寝て過ごしました。忙しく移動した中国も明日で最後。明日は広州からマカオに向かいます。

 

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69日目
宿泊地:バス車中
移動:陽朔→広州(9h)
【21:00→翌6:00(バス)】

 

いつか見たいと思っていた、川から眺める水墨画のような世界。これがあるのが桂林。中でも陽朔あたりの景観は素晴らしいとの話を桂林に向かう直前に聞いたので、列車で桂林に着いてすぐ駅前のバスに乗り陽朔へと向かいました。観光ビザの取りにくい時期だったことも関係してか、中国に入ってからはあまり観光客を見かけなかったのですが、ここはヨーロピアンを中心に大勢の観光客でごった返していました。


ここの地形もベトナムのハロン湾と同様に石灰大地が長い年月をかけ風化しできあがったもの。話によると、ここの石灰大地とハロン湾のそれとは一続きになっているものだそうです。どうりで景観が似通っているわけですね。小型のボートに乗り、景色を堪能しました。

 

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【山の形がハロン湾の島にそっくり】

 

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【ボートからぼんやりとこの素晴らしい景色をながめていると、それだけでとても幸せな気分になれます】


流されていくときそれを自覚しているならば、とても心地良くどこまでも流れていける気がします。
 

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68目
宿泊地:陽朔/中国
移動:昆明→桂林(18h)→陽朔(1.5h)
【前日18:33→12:30(列車),13:00→14:30(バス)】

 

バスターミナルからそのまま宿の客引きに着いていったのですが、そこでひと悶着ありました。

とりあえず部屋代とボートのツアー料金を確認しその宿を後にしようと思ったのですが、この男(30代前半と思われる)がそれを許さない。ツアーの説明のために移動した際、とりあえず部屋に荷物を置かしてもらっていたのですが、鍵をわたさない。久々に英語の話せる中国人に会ったのですが、この男の場合これが面倒なほうに出てしまっていたから困りました。他のものを見るまではなんとも言えない、今しか申し込めないというなら申し込まない、宿も同じだ、と何度も言っているにも関わらず一方的に話し続けて開放してくれません。と言うか、この男はだんだん怒ってくるから腹が立つ。

私も頭にきたので、もう部屋もいいから話は終わりだと言って出ようとするとこの男がえらい剣幕になってわめき散らして大変でした。ファックファックと繰り返し、最後は喉元に指をあて「殺すぞ!」とまで言ってくる始末。もうどうしようもないわと思ったので、強引に男から鍵をぶん取り荷物を持ち出しました。出るときには「stupid! stupid!」とお別れの言葉も送ってくれました。本当に腹が立った。


ちなみにこの後2時間宿を探し回り、ようやくあの男の宿より安い宿を見つけることができました。大型連休中ということで、そういったものの値が普段の1.5倍ほどに上がっているそうです。荷物は重いし暑いし本当は早く妥協したかったのですが、彼の宿よりも高いところに泊まるのがなんだか悔しくて粘りました。かなり安い料金だったから、あんな強引なことをしなくても人は来ると思うのに。


きっとごつい欧米人が相手だったらこんな態度はとらなかったんだろうなぁ。悔しいな。くそう、鍛えねば!!!

 

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67日目
宿泊地:列車内
移動:昆明→桂林(18h)
【18:33→翌12:30】

 

中国の列車には4種の座席があります。

1.硬座・・・字の通り硬いSitting Seat。一番安いです。
2.軟座・・・柔らかな座席。
3.硬臥・・・長距離移動では一番人気の寝台席。軟座よりは高いけれど、まだお手軽な値段です。
4.軟臥・・・最もグレードの高い寝台席。運賃は硬臥の1.5倍ほどで国内線の航空券並。

今回は18時間の長時間移動なので、上記1.2はすぐに選択肢から削除。バスもそうだけど、きつい座席ではなかなか寝れないんですよね。荷物も抱えていなければならないし、安全性を考えてもやはりここは寝台席。
大連休のど真ん中でかなり心配していましたが、希望の日から一日ずれるものの空きがあったので、お財布にも優しい硬座を購入。(それでも昆明から桂林まで4,000円強となかなか値は張ります。)


学生時代に旅したタイやインドでも鉄道の寝台席を利用したことがあったのですが、どちらも2~3段の棚のようなスペースに荷物ごとおさまるかたちでベッドには程遠いものでした。今回も安いほうの席だったので同じようなものを想像していたのですが、車両に入ってみてビックリ、布団までついた快適スペースがひろがっていました。

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【硬臥車両 上の席によじ登ります】

座席は3段、下・中・上の順に運賃が安くなります。上るのは面倒だけど、安全面でのことを考えたら上のほうが良いと思います。


桂林にもほぼ時間通りに到着。夜行で移動すると翌日寝不足で動き回るのがつらかったりしますが、今回は快眠できたので着いてからも元気いっぱい。バスよりは少し高いけれど、ゆっくりと景色も楽しめ大満足でした。日本でも寝台列車で旅してみたいなぁ。

 

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66日目
宿泊地:昆明/中国
移動:昆明→石林(3.5)→昆明(1.5h)
【7:52→11:30(列車),14:30→16:00(バス)】

 

列車の関係で一日ぽこっと空いてしまったのですが、何もしないのももったいないので昆明から南に約100kmほどいったところにある、世界自然遺産の石林を見に行ってきました。

連休真っ只中ということもあり、園内は中国人旅行客でいっぱい。景色も列車から眺めたものや駅から石林景区(入場料を払って入る)に来るまでに見たものでほぼ満足していたので、来てしまって後悔しました。高いし人多いし熱があって体調もいまいちだしなぁ・・。さらっとまわってしまおうと思い早足で移動したのですが、思いのほか広く結局2時間を要してしまいました。

 

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【石林】

 

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【石林と人林】


私はいまだに世界遺産と言うと「とりあえず行っておかねば!」と思ってしまうのですが、何度もこの種のガッカリを経験してきているので、そろそろ学習しなければなと反省しています。自分の趣向と、物事の本質と、そういったものを考え見極めたうえで動かねば時間とお金の無駄をしてしまう。俗物にはなってはならないと常々思っていますが、このあたりのミーハー根性は抜け切れておらず、なんだかガッカリした後に恥ずかしくなりました。自分の感性にひっかからないものは、どんなに著名で評判の良いものであっても決して心を満たしてくれることはありません。もっと素直に自分の行きたい道を行ってみたいと思います。

 

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65日目
移動 →昆明(12h)
宿泊地 昆明/中国

 

まだ薄暗い早朝に、香格里拉から昆明の西苑バスターミナルへ到着。ガイドブック・地図をもっていないので、新しい町に着くときは期待だけでなく不安もあります。特に大都市になると歩いてどうにかするというわけにもいかず、また物価も高いので宿探しにも気を遣わなければなりません。アジアは物価が安いので結構気楽にいどうできますが、これから先のことも考えるとやはりガイドブックがほしいなと思ってしまいます。情報も多いし、デジタルデータと違ってどこでも開くことができて便利なので、旅の充実度も上がる気がします。けど重いからなぁ。

今回はじっくりまわりたい国・地域のガイドブックを4冊だけ持ち、持ちきれない分はデジカメで撮りPCとデジカメに入れてきました。けれどもデジカメだと地図など細かい部分を解読することができず、外では残念ながらあまり役に立ちません。事前にもっと読み込んでおけばよいのですけど。せめて確実に行くと分かっている都市の地図のページだけでもコピーして持っておけばよかったかも知れません。これは世界一周の準備でやっておけばよかったなぁと思うことに一つです。


話はかわりますが、いまは中国の国慶節という連休にあたり(今年は最長で9連休らしいです)、宿はもちろん交通機関やツアーなどの料金が跳ね上がっています。公共のバス・列車などは料金の変動はありませんが、予約がいっぱいになってしまうので早く切符を手に入れておかなければ、旅のルートを変更する羽目になりかねません。昆明発上海行き(所要約30時間)の切符は10日前に購入していたのですが、ルートの変更をしたために、それを払い戻すとともに桂林行きの切符を買いに昆明駅へ行ってきました。

 

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【混雑するチケット売り場】


ものすごい人でした。予定より一日遅くなりましたが、なんとか硬臥の切符を購入でき一安心。NHKの番組で中国の鉄道の旅を見て以来これにはどうしても乗ってみたかったので楽しみです。

ところで私は各駅停車の電車が好きです。電車だとあまり酔わないので本も読めますし、ゆっくり行くので景色も楽しめますし、時間を気にする必要のないときはいつも各駅停車です。電車に乗るときそう思うのであれば、普段の生活でももう少し周りのものに注意を払っていかねばなぁと思います。おもしろい発見があるかもしれないし。明後日も何か面白いものやきれいなものが見れたらいいなと期待しています。

 

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64日目
移動 白水台→香格里拉(3.5h)→昆明(12h)
宿泊地 バス車中

 

今日はほぼ一日移動で終わってしまったので、昨日のこと少し。

香格里拉の人はとても素朴で平和な感じで、その中にいると自分もそんな風にゆったりとした流れにのってしまいます。思いついたらとりあえず思うがままやっちゃえばいいやなぁ、なるようになるでしょう、それが幸せだよ、なんて昨日は歩きながらフラフラ考えていました。そして松賛林寺の帰り、バスターミナルを通りかかったときにふと思いました。

『自然が見たいね。』

香格里拉から南へ行ったところに白水台というカルスト台地があり、そこではトルコのパムッカレのような石灰棚が見られるという情報があったので、午後2時、思いつきでバスのチケットを購入しました。運賃からどれくらいの距離があるか推算したのですが、まあ半日あれば十分行って帰ってこれるでしょうと判断し、相変わらずフワフワとした頭のまま白水台へと向かいました。

 

バスが停まる度に、ここかな、ここかな、と思うのだけど一向に着かない。延々と山道を行き、結局着いたのは午後5時過ぎ。(香格里拉からここまで100kmあるそうです。)そしてそれとほぼ同時に、今日はもう香格里拉行きのバスがないことが判明。しまった、なんとかならなかったじゃないか!

 

と思っていたら、同じバスに乗っていたナシ族のおばちゃんが、「家に寝れるところがあるからおいでよ。(15元)」と声をかけてくれた。ほら見ろ、なんとかなった!
家は宿としても使用しているようで、狭い部屋でしたがきれいなベッドとあたたかい布団を用意してもらえ、無事に寝床を確保できました。ありがたや。

暗くなる前に行かねばと、部屋を確認しすぐに白水台へと向かったのですが、入り口付近は観光地にも関わらずなんか静か。現地の人が数人ふらふらしている程度。まあ人は少ないに越したことはないなと思い中に入ったのですが、なんと観光客は一人もいませんでした。普通に一周するのにだいたい1時間かかるのそうですが、あまりに景色が素晴らしかったため、贅沢に時間を使いながら2時間近くかけ白水台を堪能しました。今回は地震があったこともあり、泣く泣く四川の九寨溝と黄龍を旅程から省いたのですが、同じカルスト地形をかなりのミニチュア版ではありましたが楽しむことができました。

いやー、やっぱりどうにでもなるね。傍から見たらどうにかなっていないように見えても、本人がどうにかなったと思えばそれで終わりでいいよ。切り替えは早く、手も早く、多くのものに触れるため適度に気を抜いてこれからもフラフラ行ってまいります。


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【見せてもらったガイドブックには写真も載ってなかったからあまり期待していなかったけど、ちょっとこれはすごいじゃないの!】


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【虹も出ていました。】

 

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【高地だから空もきれい】

 

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【小さな湖も水が青く透き通っていてきれいでした。でも撮った写真は全て光を反射してしまい写っておらず・・。】


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【湧き水も青い!味はコントレックスを薄くした感じでした。悲しいことに写真はいつもセルフ撮影です。】

 

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63日目
移動 香格里拉→白水台(3h)
宿泊地 白水台/中国

 

今回の旅では時期が悪くチベットに入ることができなかったのですが、せめてそれに近いものに触れたいと思い、仏教寺院の松賛林寺へ。
チベット仏教のことは正直なところほとんど何も知らないのでただ見るだけになってしまいましたが、今度勉強してみます。写真だけで悪しからず。


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【ラサのポタラ宮も見てみたい。壮大でした。】


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【装飾や壁画が独特。壁画は仏教よりもヒンドゥー教の神々を連想させるようなものが多かったです。】


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【チベタンの少女】

 

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【これは香格里拉古城の眺め】

 

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62日目
移動 麗江→香格里拉(4h)
宿泊地 香格里拉/中国

 

時間がないんだ!ということで、麗江(リージアン)も早々に離れ次の目的地、香格里拉(シャングリラ)へ。

麗江も標高2,400mとなかなか冷えたのですが、ここ香格里拉はそれよりも1,000m近く高い標高3,300m。ここでは少し厚手の長袖着用しています。香格里拉のバスターミナルを出て、まず目に付いたのヤクのお店。ヤクというのはチベット高原などに生息する毛の長い牛のような動物で、ここ雲南省や四川省では家畜として飼育されているものが多いそうです。

このヤクですが、このあたりのヤク料理屋では道端でヤクの解体をしちゃってます。そしてそれを店頭にぶらさげます。ぶらーん、と。干し肉にして売っているのをよく見かけます。


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【ワーオ!食欲ナクナルヨ、ワタシ!】


最初目にしたときは少しびびってしまいましたが、後ほど気を取り直して食してみることに。注文したのはヤク肉の煮込み料理。赤身が多く魚肉に似た歯ごたえのある部位が多かったです。味は「こいつぁいい!」とまではいかないものの、変なくせもなく(少し臭みがあるという噂でしたが)、お腹一杯食べ満足しました。おいしかった。


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【香格里拉では多数の少数民族が生活しており、市街の大通り沿いには民族衣装の専門店も見られます】
 
 

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【ポーズをどうもありがとう!隣の人は失笑・・。】

次によく目に付いたのは松茸。乾燥させた松茸をを無造作に店頭に置いているお店がそこら中にあります。香格里拉では松茸が有名らしく、土産物屋でもパックにされたものがたくさん置かれています。残念ながら私は大のキノコ嫌いなのでさほどときめきませんでしたが、安さには驚きました。実際に買う気がなかったためほとんど交渉しておらず実際の市場価格はわかりませんが、聞いてみたところ、縦40cm、周囲同じく40cmほどのビニール袋ぱんぱんに詰めて(乾燥きのこなので結構な量です)1,500円~ということでした。松茸好きな人はぜひ香格里拉へ!


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【ゴミのように無造作に積まれた大量の松茸】


キノコはあのヌメヌメと歯ごたえさえなくなれば食べられるんだけどなぁ。・・・そうなったら何物でもなくなっちゃいそうだけど。


ところで話はかわりますが私は地理が好きです。人も文化も歴史も、全て地理の上にあります。地理に応じてそういったものの基礎はつくられていると考えているので、新たな国や遠方の都市に向かう前には、地図帳で緯度や軽度、山や湖、海などの地理的要因を確認し、この上には生活様式、文化が築き上げられやすいのか、またどんな人間性がつくられるのか、などを想像します。そして実際にその中に入り、自分のイメージと比べてみるのですが、これがとてもおもしろい。結構地理を理由にするだけで納得できることも多いような気がするのです。高山地帯の特産物がどんなものか、それらに共通した特徴があるか、見た後でもそういうものを探してみると少しその地のことを知れたように思え、また旅が楽しくなります。

 

 

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61 日目
移動 麗江古城⇔東河古鎮(1h)
宿泊地 麗江/中国

 

今日は雲南省の自然を満喫すべく、きのう古城で知り合ったメキシコ人タニアと拉市海(湖です)に行く予定だったのですが、もう少しナシ族の存在を感じられる古い街を見に行きたいと思い、約束をキャンセルし東河古鎮へ。

日本のガイドブックには東河古鎮はあまり取り上げられておらず、私も当初は同様の街並みに画残ると言われている白沙を訪ねる予定だったのですが、宿のおばちゃんの
『白沙?┐(´~`;)┌  白沙は小さいし入場料取られるし、東河古鎮のほうが断然いいネ。中国の人もこっち行くネ!』
という言葉を信じ、行き先を変えました。ここには古い民家や壁も比較的多く残っており、麗江古城よりも人々の生活観も感じられました。なにより人が少ないのがいいかな。不規則に入り組んだ道をふらふらと歩きながら、やっと麗江にきたなぁ、なんてことを感じました。良いところでした。



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【東河古鎮の街並み】


ところで中国では(東海岸のほうはもう少し違うかもしれません)観光地でも英語がなかなか通じません。いつもは持ち前の英語力をもって颯爽と進んでいくヨーロピアンも、ここではとても苦労しているように見えます。こんなふうに言葉が通じないところではボディランゲージを頑張るしかないのですが、日本には中国文化が入っているおかげで部分的にですが中国の漢字も読解することができるじゃあありませんか!ということで、中国に入ってからというもの、メモ帳とペンをポケットに常備しでいます。困ったとき(ほぼ100%)は漢字を書いてそれを見せるのですが、これが結構通じる。逆に向こうの言うことも漢字で書いてもらうとなんとなくですがわかることもあり、言葉は通じなくとも漢字で筆談ができます。(上の東河古鎮もこれでおしえてもらいました。その人は日本語も少し話せる人でした。)

北にいくともう少し反応が変わってくるという話も聞いたことがありますが、このあたりでは日本人の私に対しても皆とてもフレンドリーに接してくれ、食事をしているときや移動のときなど、(中国語で理解はできないのですが)ニコニコ話しかけてくれることがよくあります。良いほうに大きくイメージが変わったように思います。最初は中国語特有の語気の強さや田舎のおっちゃん風の豪快なしぐさにびびってましたが、慣れてくると彼等の堂々と溌剌とした態度に好感が持てるようになってきます。中国に来てみてよかったなと、つくづく感じています。

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【宿での筆談の跡。通じたとき嬉しいんだよなぁ。】




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【食堂でも筆談。彼等の出してくれた蒸餃子は、この2ヶ月間で口にしたものの中でダントツで一番おいしかった!】

 

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60日目
移動 大理→麗江(3.5h)
宿泊地 麗江/中国

 

大理で受けた中華の衝撃がおさまらぬまま、今度は世界遺産にも認定されている古城都市麗江(リージアン)へ。
麗江も大理と同様、市の中心とは別に古城の景観を残した地区が存在します。観光客が集まるのはこの古城エリアです。麗江は今も木造の家屋が軒を連ねており、高台にのぼると眼前一体に美しく屋根が広がる景色を眺めることができます。

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【麗江古城の眺め】


この上から見ると美しい麗江ですが、中を実際に歩いてみると衝撃を受けます。一見古風な造りの建物が美しく並んでいるように思えるのですが、よくよく見て みるとどれもお店。おみやげ物や旅行代理店、銀行や観光客向けのレストラン・カフェ、いたるところに設置された園内(?)案内用の看板など、まさしくテー マパークといった景観です。噂には聞いていたのですが、噂以上の出来栄えでした。


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【歩いているとちょっとガッカリしてしまう古城の街並み】


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【でもきれいにはきれいなんだよなぁ】


これらのお店はほとんど人通りのないような古城エリアの端まで広がっており、これからまだこのテーマパークは拡大するんじゃないかとさえ感じさせられま す。10年ほど前に起きた地震の影響で、多くの家屋が倒壊してしまったこともこのような人工的な街になってしまった原因となっているもかもしれませんが、 表層だけをつくろっているもの特有の、いたたましい虚しさを感じました。

古いものを維持しさえすればよいというわけでもありませんが、歴史・文化の理解を深めるための努力がもう少し見えたいいのになと思いました。せっかく多く の国内旅行客も訪れているのに、子供たちが出店で食べ物買ったりお土産選んだりしてそれで帰ってしまうのでは、なんとも残念に感じてなりません。観光業と 文化啓発の両立はなかなか難しそうです。




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【いいかね、これは世界遺産なのだよ!】

 

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59日目
移動 →昆明(11.5h)→大理(5h)
宿泊地 大理/中国

 

文字通り体が宙に浮くほど跳ね上がりながらでこぼこした山道を走りぬけ、昆明から大理に到着。
着いてビックリ。イメージ通りの中国の古い町並みが目の前に広がっていました。こうして連続していろんな国を見ていると、新たな文化に触れているという喜びの感覚が少しずつ麻痺してきてしまうことがありますが、ここでは目が覚めるくらい驚きと感動がありました。どの国ももちろんその国らしさといったものを持っていて、それは単純に他の国と比べてどうこう言えるものではありません。しかし中国に関しては言葉や建築、衣服、料理、その他生活様式、とにかく目にするもの全てに何か中国らしいものが見え、これまでの国にはなかったような文化の力強さと歴史を感じさせられます。
正直なところ、中国はあまり楽しみにしていた国ではなかったのですが、入国直後の感動では間違いなくこれまでの国の中でナンバーワンです。せっかく日本にも近いので、またそのうち休みをとってこの国をまわってみたいです。


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【大理 古城エリアの街並み】


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【散歩が楽しい】


それにしても中華料理は本当においしい。その上安いし、毎日三度の食事が楽しみで仕方ありません。トルコも何を食べてもものすごくおいしく感じましたが、世界三大料理(中華・フランス・トルコ)というは伊達ではありませんね。ビールも安いし、一食+瓶ビール(大)を頼んでもなんなく200円以内に収めることができます。

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【昼は小籠包 】


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【蒸し餃子もめちゃくちゃおいしかった!肉汁がじゅうぅっとね。】

 

 

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58日目
移動 サパ→ラオカイ(1.5h)→河口→昆明(11.5h)
宿泊地 バス車中

 

いろんな噂があり少し心配していましたが、何事もなく8ヶ国目の中国に入国できました。入国審査の際は、審査官に好印象を与えるべく、新卒の就職活動さながら笑顔ではきはきと受け答えをしてきました!「はい!中国はこれが初めてです!」とかニコニコ言ってみたり、でかいバックパックの中身をきびきびと引っ張り出したり。何はともあれ、無事に入国できて一安心です。

さて入国できたのはいいのですが、河口(ベトナムとの国境)から昆明へのバスの時刻を調べていなかったため、何もないこの町で7時間待つことになりました。この日はここで二人の旅人と会ったのですが、二人とも話していておもしろい方たちで楽しかったです。


一人目はイスラエル人の男性。人口は600万人ほどの小国ですが、こうした旅をしていると本当によくイスラエル人と出会います。兵役を終えたあとの休みなどを利用して旅しているのだそうですが、それでも説明がつかないほど旅をしている人が多いように感じます。ユダヤ人の歴史や現在の彼らの境遇が、目を外へと向けさせるのでしょうか。お昼を一緒に食べに行ったのですが、彼からは第二次世界大戦でなぜ日本がアメリカに攻撃されたのかということを執拗に聞かれました。こちらはパレスチナの問題についてどう考えているのか聞きたかったのですが、とてもデリケートな内容なのでこのときは結局そこまで踏み込めず仕舞いでした。国連やアメリカ、ヨーロッパ諸国に対し、一般市民がどういった感情を持っているのか聞いてみたいんだよなぁ。

旅先では様々な国の人に会うことができるので、各々の国やその周辺国について話を聞くことができるのがとてもおもしろいです。もっと英語頑張らなくちゃ。


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【見せてもらったヘブライ語の本。点字のようだ・・。右から左へ読むらしいです。】


もう一人は有給をつかって中国を旅しているというおじさんでした。ものすごく気さくで親切な方で自分のホテルに案内してくれ(ターミナルは座っているだけで汗がポトポト落ちてくるほど蒸し暑い!)、i-Podやデジカメの充電(これは本当に嬉しかった!)をしてくれたりシャワーを貸してくれたり、中国の地球の歩き方も見せてくれたりと、いたれりつくせりでした。無償でここまで親切にしてくれたことに感謝感動しました。本当に助かりました。シャングリラあたりで再会できたらいいね、なんて話をしお別れ。うまく日程が合うといいな。



追記
この日、中国入国後にATMで現金を引き出し、クレジットカードを挿したままその場を去るという愚行を犯しました。クソ暑い中、30キロの荷物を背負って走り回り、無事銀行でカードを返却してもらえました。盗めれていなくて本当によかったです。よく忘れ物するんだよなぁ。買った商品おいてきたりとか・・。

 

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