60日目
移動 大理→麗江(3.5h)
宿泊地 麗江/中国
大理で受けた中華の衝撃がおさまらぬまま、今度は世界遺産にも認定されている古城都市麗江(リージアン)へ。
麗江も大理と同様、市の中心とは別に古城の景観を残した地区が存在します。観光客が集まるのはこの古城エリアです。麗江は今も木造の家屋が軒を連ねており、高台にのぼると眼前一体に美しく屋根が広がる景色を眺めることができます。
【麗江古城の眺め】
この上から見ると美しい麗江ですが、中を実際に歩いてみると衝撃を受けます。一見古風な造りの建物が美しく並んでいるように思えるのですが、よくよく見て みるとどれもお店。おみやげ物や旅行代理店、銀行や観光客向けのレストラン・カフェ、いたるところに設置された園内(?)案内用の看板など、まさしくテー マパークといった景観です。噂には聞いていたのですが、噂以上の出来栄えでした。
【歩いているとちょっとガッカリしてしまう古城の街並み】
【でもきれいにはきれいなんだよなぁ】
これらのお店はほとんど人通りのないような古城エリアの端まで広がっており、これからまだこのテーマパークは拡大するんじゃないかとさえ感じさせられま す。10年ほど前に起きた地震の影響で、多くの家屋が倒壊してしまったこともこのような人工的な街になってしまった原因となっているもかもしれませんが、 表層だけをつくろっているもの特有の、いたたましい虚しさを感じました。
古いものを維持しさえすればよいというわけでもありませんが、歴史・文化の理解を深めるための努力がもう少し見えたいいのになと思いました。せっかく多く の国内旅行客も訪れているのに、子供たちが出店で食べ物買ったりお土産選んだりしてそれで帰ってしまうのでは、なんとも残念に感じてなりません。観光業と 文化啓発の両立はなかなか難しそうです。
【いいかね、これは世界遺産なのだよ!】
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