2009年2月21日のブログです
197日目 | ||||
宿泊 : | Goh Hotel②(ジンカ) | |||
移動 : | なし |
【今日はジンカのマーケット。毎日開催されるわけではないので注意。】
何のためにジンカまでやってきたのか、それはあの有名なムルシ族に会うため。ムルシ族は生活品の調達のために、近くの村から買い物に訪れるという。そこで今日は頼れる太めバックパッカーFUTOME氏とマーケットを見学がてらそのムルシ族を探し、記念撮影をお願いすることをミッションとした。
【!!!!】
【この下唇と耳たぶの陶器!本物のムルシだ!こんなに伸ばせるものなのか。最初は痛そうだなあ。】
【頭の羽根のような飾りがかわいい。】
あっけなく目標を達成してしまったよう思われるかもしれないが、実はそうではない。ムルシ族に写真を撮らせてもらうためにはこのような大人の交渉が必要になるのだ・・。
【 FUTOME氏「これで頼んます。」 】
【 FUTOME氏「そこをなんとか。これしかないんす。」 なかなか条件が折り合わない。すると・・】
【FUTOME氏の腰が1段階下がった!!! このレベルのジャパニーズヘコヘコが炸裂すれば、ムルシに限らず大抵の外国人は(哀れみの念とともに)自身の要求を取り下げることだろう。】
そう、ムルシ族に写真をお願いするにはチップが必要になるのだ。相場は1枚1ブル(10円くらい)。現地の物価を考えると決して安くないが、憧れのムルシと記念撮影が行えるのであれば悪くない額である。中には高額のチップを要求してくるムルシもいるので事前の交渉は欠かせない。また、ムルシはピン札しか受け取らないと言われている。ただの噂だろうと思っていたが、実際にくしゃくしゃのお札は突き返されたので、ピン札とまではいかなくとも、ある程度良いコンディションの1ブル札を用意しておく必要がある。お釣りも期待できないので、写真とたくさん撮りたいのであれば、1ブル札の札束を持って繰り出すことをおすすめする。
【むむっ!今度のムルシは手強そうだぞ。】
【FUTOME氏、頼んだ!】
【杖で威嚇されるFUTOME氏。真ん中の彼はかなりアグレッシブで、約束通りの金額をわたしても(FUTOME氏の)腕を掴んで追加の支払いを要求してきた。】
【調達したやかんを腕に、現地の商人とも言い争うムルシ族。彼、強引だったからなあ。】
【「ええい!うるせえ、コノヤロウ!」(といった勢い)】
【「手を出すな!ちゃんと話を聞け!」(といった雰囲気)】
【 FUTOME氏「まあまあ、ケンカはやめましょうよ。」 と、割って入る平和主義者FUTOME氏。柔道の無差別級で県を制しているとは思えないほど非好戦的なFUTOME氏。】
【(FUTOME氏による)交渉再開!】
【耳たぶがびよーんと伸びてる。右の人の耳には大きな陶器がはめられている。】
【(FUTOME氏との)タフな交渉が成立した直後・・・】
【この日一番の笑顔が飛び出した。】
【まだ伸ばしている最中なのかちょっと痛そう。】
観光客との記念撮影はそれなりの収入源となっているため、こちらから声をかけずともムルシの方から声をかけられることもある。朝や昼はそれほどでもなかったが、夕方の帰り際にはかなり熱心な営業を受けた。
ムルシ族はジンカの近くの村に住んでいるため、そちらの村に行って見学することもできるらしい。その場合は車とガイドをチャーターする必要がありコストはかかるが、より実態に近いムルシ族の生活や文化に触れることができるため評判が良い。ムルシ族だけでなく、バンナ族やタマイ族など、エチオピア南部では様々な少数民族に出会うことができる。直接彼ら彼女らの村を訪れるのは簡単ではないし、全ての民族が観光客を受けていているわけではないのでそういった場所では生活を乱してしまう危険性もある。そのため、お目当ての民族の住む近くの村のマーケットを見学するというのが、旅行者の間では少数民族と出会うための一般的な方法となっている。
ムルシさん、ありがとうございました。
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昨日テレビでムルシ族の村についての番組がやっていたよ!
ムルシの方々が喧嘩みたいなのをしているのが、迫力ありました。
そうなの?それはタイムリーだったね。でも残念ながらアクセスはそれほど伸びなかったよ。笑
ムルシ族は英語を話せない人がほとんどのようだから、コミュニケーションをとるのが難しかったよ。