143日目
宿泊地 : ドゥーズ / チュニジア
移動 : なし
チュニジアはとても旅がしやすいと旅行者の間では評判ですが、その理由の一つがチュニジアの人々の語学力にあります。
新年をサハラ砂漠で迎えようと決めたのでドゥーズの滞在を2日延長。ここを拠点に塩湖などを見にトズールまで足を延ばすことも考えたのですが、日本での習慣ですかね、年末は落ち着いて身の回りや頭の中を整理したいと思い、ここドゥーズで過ごすことにしました。
チュニスでの記事に「チュニジアの人はとてもフレンドリーだ」と言うことを書きましたが、ドゥーズもチュニスと比べると若干勢いはなくなるものの、やはり皆フレンドリーで外を歩いているだけで次々と友達ができています。今日はじっくりと今年を振り返ろうとノートを片手にカフェへ向かったのですが、結局何も考えずに宿に帰ってきました。と言うのも訳がありまして・・。
イスラム教で飲酒が禁止されているかためか、チュニスと同様ドゥーズにも社交場としての役割を果たしているカフェが至る所にあります。この時期は学校が休みになっていることもあり、これらのカフェは朝から現地の人でいっぱいです。まず一件目、店内に入ろうとしたところ、
「ハロー。俺を憶えてるかい?」
と、二人組の若い男が話しかけてきました。実は憶えていなかったのですが(異国の人の顔は憶えにくくないですか?すれ違いに挨拶しただけだとなかなか・・。)、
「昨日、フェスティバルのスタジアムで会ったかな?」
と答えたところ大当たり!観客は1000人以上いたからね。笑
「そう!今からどこか行くの?よかったらお茶しない?」
と誘いを受け、そのまま外のテーブルに座りお茶をしました。彼はチュニスの大学で学んでいるらしいのですが、休みを利用し実家に帰ってきているとのことでした。例に漏れず彼も語学力が堪能だったので、そうだ!と思い、聞いてみました。
彼曰く、チュニジアの学生は皆、公用語の「アラビア語」、第二公用語の「フランス語」(独立前はフランスの保護国)、そしていまや世界語にもなったと言える「英語」の3つの言語を学習するらしいです。
それらに加え、セカンダリースクール(7年間あると言うので日本の中学校と高校に相当するかな)では「ドイツ語」、「スペイン語」、「イタリア語」などを選択して学ぶそうで、ある程度の学歴を持つ人であれば、4~5ヶ国語話せることが少なくないそうです。「日本語」や「韓国語」なども有料にはなるものの選択して学ぶことができるそうです。なるほど。
これも彼の見解ですが、語学を学ぶのに適しているのは教育制度だけでなく、アラビア語の言語的特徴にもあるそうです。私はアラビアに関する知識が一切ないので分からないのですが、アラビア語は多くの発音を持っているためノンネイティブが学ぶには厄介な言語だけれど、アラビア語が身についている人からすると他の言語(発音と聞き取り)を学びやすいそうです。そういうわけで、多くの言語を話すことのできる人が多いのさってことでした。
なるほどなるほど。
予定があるからと言って去って行った二人と別れ、今年のまとめをすべく次のカフェに向かい、エスプレッソ(濃くて量がものすごく少ないけれど、20~30円で一杯飲めます)とケーキ(ミルフィーユのようなケーキが多い)を頼み席に座ったのですが早速、
「こっち来て一緒に話そうぜ!」
と声をかけられ、また皆でお茶をしました。当初の目的を果たせないまま暗くなった頃に宿へ帰りましたが、なんとも楽しく気持ちの良い一日を過ごせました。この国は時間にゆとりをもって旅できたらおもしろいと思います。
【エスプレッソ 皆これに角砂糖を2つくらい入れて飲んでいます】
【今日もフレンドリーなチュニジアの皆さん】
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