220日目
宿泊地 : Motel AMAREMBO (ルスモ / ルワンダ)
移動 : ブタレ ⇔ ギコンゴロ(1h),ブタレ → キガリ(2.5h) → ルスモ(4h)
【8:30~9:00(バス),11:00~11:30(バス),12:10~14:40(バス),15:10~19:00(ミニバス)】
ブタレからバスで2時間弱で、ギコンゴロという小さな町に着く。ここでも同様に美しい山の緑をながめながらゆっくりと歩いていくと、およそ40分で虐殺記念館(ジェノサイドメモリアルセンター)にたどり着く。
ここにはおよそ15年前に、ツチ族・フツ族の両民族間に起きた紛争の犠牲者をミイラにして保管・公開している。建設当時に比べるとかなり保管数は減ったものの、今でも数百体のミイラがここに安置されている。
【虐殺記念館】
この大虐殺にいたる民族紛争のきっかけは、ベルギーによる植民地政策までさかのぼる。
植民地の治める際、現地のコントロールを少数派に委ねることは常套であるようだが、ここでも少数派のツチ族に主権がわたされた。それ以後、フツ族は少しずつ不満と怒りを溜めていったというが、それがフツである大統領の不審な死を契機に爆発し、ラジオを利用した大衆への煽動もあり、大虐殺まで発展したという。
一応民族紛争という見方をされてはいるものの、個人的には民族のアイデンティティーから生じたものというよりも、ただ民族という概念を利用したに過ぎないフラストレーションと暴発のように思える。なので、パレスチナやキプロス、チェチェン、そういった地域の民族紛争と同視点で眺めるべきものではないのだと思う。
しかし、こうした人工的で根がそれほど深くない問題であっても、ここまで大規模な紛争に発展してしまうという事実を目にすると、そこから何か学び取らなくてはならないような気になる。自分なりにこの事象を、普遍性に達するところまで掘り下げて考えるのが義務のように思えてくる。
【入場は無料 館内は撮影可。この事実をより多くの人に認知してもらうためにも、写真撮影することを奨励しているという話も聞く。】
【今も苦しんでいるように見えてしまう】
【種の殲滅を目指していたため、子供がターゲットになることも多かったらしい】
【赤ちゃんの遺体も多い】
【頭蓋骨を割られている】
ミイラの置かれた倉庫のような部屋に次々と案内されるのだが、その虐殺の犠牲をながめていると、この惨事の向こうに、この副産物に見合うだけの主産物があったのか、できればあってほしいという願いがぽつぽつと心の中に浮かんでくるのを感じる。が、思い当たらない。不満と怒りの解消以外の目的が思い当たらない。
おそらくその先には理想の社会建設という目論見があったのだろうが、そもそもその社会の実現はなぜ求められていたのかということが忘れられている。平等で平和で幸福な社会の実現に、これが必要不可欠なものであっただろうか。違う気がする。人間は0を完全に0と認識することはできない。大きなマイナスの上に打ち立てたプラスが、少なくとも同じ時代を生きる人間にとって一体何になり得るだろう。
ここまで短絡的な手法をとったことから、意思と忍耐の弱さえ透けて見えるような気がする。思考と地道な行動を放棄してしまうほどの浅ましさとそのため生まれた犠牲を考えると、なんとも嘆かわしく思う。
【服を着たままのミイラ】
【犠牲者の頭蓋骨】
【頭蓋骨に刃物のあとがついている】
【女性のミイラ】
【100日間で国民の1割(100万人)の命が奪われたらしい】
未来のビジョンと、現在、そして断ち切ることのできない過去、その3つを貫く自分の持つ、価値観の本質は何なのか、目に見える事象の本質は何なのか、いけるところまで思考を深めていかなければならない。どんなスタイルをとろうが個人の自由であると思うが、それ以前にこの作業が遂行されることが大前提であると思う。
もしそうであれば、結果が好ましくないものであったとしても、きっと次の小道を見つけることができるができるのだと思う。
【バス乗り場までバイタクをつかうと5分程度 往復のどちらかを歩き考え事にあてると良い様な気がします】
-------------------------------------------------------------------------------------
世界一周の費用はこちら!(ルワンダ編)
世界一周の写真はこちら!(アフリカ編)
ランキングに参加中!
なになに?ご両親にパソコンをおしえたいと。
なるほど!今すぐこれを使ってクリックの特訓だ!!!
一日に一回クリックしていただけると助かっちゃいます!
リンクフリーですので、ペタペタ貼り付けちゃってください!
-----------------------------------------------------------------------------------