2009年6月24日のブログです
320日目 | ||||
宿泊 : | 夜行バス車内(ウルグアイ・パラグアイ) | |||
移動 : | 13:00 | モンテビデオ | ||
↓ 夜行バス(21h 30min) | ||||
翌日10:30 | アスンシオン ※時差-1h |
「誕生日を生誕から続く己の生を再認識する日とするのであれば、瑣末ではあるものの自らベクトルを定めそれに乗った今はまさに、絶好の誕生日と言えるのかもしれない。」
昨日そう書いた。そして決めた。今年の誕生日はこう過ごす!
21時間半のバス移動!
進むよね、自分の行きたい方向に。しかもずーっと。しかも進みつつ考えることにも集中できる。完璧だ!完璧な誕生日をプロデュースしてみせたぞ!未だかつて味わったことがないほど完璧な誕生日を迎えるべく、昼間発の夜行バスに乗り込んだ。
冗談ではなく、本当になかなかの充実感を味わえるのでこれを読んでいる人にもぜひおすすめしたい。世界一周と銘打ちながら、ブログではほとんど旅に触れていないこんなブログを読んでくださる方々の中には、きっと共感してくれる人がいるはず・・。
【ひったくりが捕るところを目撃。逃げる犯人を一般の人が足をかけて転ばせ、それを警官が取り押さえた。】
さて、ウルグアイで印象に残ったことにも(申し訳程度に)触れておきたい。ウルグアイ、とりあえず私の知りうる範囲ではここモンテビデオの人たちは、マテ茶が大好きなようだ。マテ茶というのはアルゼンチン、パラグアイを含むこの地方で親しまれているお茶のこと。地域によって葉の種類や添加物に多少の違いはあるものの、専用のカップに大量の葉を詰めそれにお湯を注ぎ、それをこれまた専用のストローで飲むというスタイルは大きくは変わらないように見えた。苦味の効いたこの濃厚なお茶の味は、日本人の嗜好にもマッチするのではないかと思う。
【マテ茶】
ただこのマテ茶、少々厄介なことがある。
その淹れ方ゆえ、日本や英国のお茶のように水筒に詰め出先で飲むというわけにはいかない。カップに詰めた大量の葉の中にお湯を落とし、それを吸うような飲み方であるから、お茶の水分の部分だけを抽出するのがなかなか難しいのだ。カップ、茶の葉、そしてお湯、これらを全て持ち歩くなどというのはあまり現実的ではない。誰だってこんな面倒なことをするくらいであれば、少なくとも出先では他の飲み物を選ぶはずだ。
【マテ茶おいしいけど、これは家で楽しむしか・・・ん????】
【持ってるぞ・・・】
【たしかに持っているぞ・・・】
【ちゃんと水筒も持ってる】
老人だけならまだしも、年頃の若者、女の子までもがマテ茶セットを持ち歩いている。なんてことだ、なんてかわいい人たちなんだ。入植地(植民地)であったことも影響してか独特の食文化を目にすることの少ない南米で、ここまで強烈にそのスタイルを誇示されたのには感動があった。人のこだわりに触れるのは良いことかもしれない。
馴染みのない慣習や価値観は、好奇心の油に火をつけてくれる。そこから論理に沿っていくつもの道が延びる。ときにそこから新たな思考回路を獲得できる。確立された単体の知識にはない不確かだが自由な広がりがそこにはある。
これも旅行の楽しみの一つかもしれない。バスの中でマテ茶のことを思いながら考えた。そして飲まなかったことを後悔した。
【これもファッションなのかな】
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