108日目
宿泊地 :バス車中(モルドバ・ルーマニア)
移動 : キシニョフ → ブカレスト(10h)
【20:00~翌日6:00(バス)】
今まではビザってこんなものだろうと思っていたのですが、各国の旅行者と話していると日本人がどれだけ恵まれているかわかります。日本人がノービザで入れる国はおよそ130カ国。これは世界でもトップに近い数字だそうです。10カ国ちょっとという国もあることを考えると、すごい数字だと思います。ビザの取得にはお金と時間がかかるので、ビザなして入れると本当に助かるんですよね。
今回寄ってみたモルドバですが、日本人が入国の際にビザが必要なくなったのは去年のこと。それまではかなり厳しく審査が為されていたそうです。ウクライナからの入国時には簡単に審査が終わったので、出国も似たようなものだろうと思っていたのですが・・。
去年ルーマニアがEUに加盟したこともあり、今はこのルートの出国審査が厳しく行われているそうです。話には聞いていたのですが、同じバスに乗っていたルーマニア人もモルドバ人もどんどん抜けていくのでこりゃ問題ないだろと楽観していました。が、引っかかってしまった・・。審査官が言うには「顔が違う」とのこと。異国の人間の顔なんてたいがい同じに見えるものと思っていますが、それでおかしいと感じたということは相当違って見えたのでしょうかね。結局、同じバスで取調室へ連れて行かれたのは4人。一人ずつ連れて行かれ取調べを受けることに。質問は、
どこの国に行ったことがある? とか
生年月日は? とか
生まれたところは? とか
パスポートを発行した場所は? とか
パスポート見ながらクイズのように確認をされました。
一通り答えたのですがそれでも彼らの疑問を払拭できなかったようで、こんなことも言われてしまいました。
「一体5年前(パスポートを)に何があったんだ?病気だったのか??」
まあ強いて言うなら若かったね、とでも答えてやりたいところでしたが、この頃には本当に抜けられないんじゃないかとかなり焦っていたので必死に弁解しました。たしかに髪も肌の色も違うけど、別人と思えるほど変わっては見えないんだけどねぇ。
その後はさらに揺さぶりをかけるためなのか、
「いま緊張しているか?」
なんていう質問も飛び出しました。実際ちょっとドキドキしていたので「少し」と答えたところ、鋭い目つきで
「それはなぜだ!」
と返されてしまいました。しまったこれは罠だったのかと思いこれまた急いで理由をつくり返答。
「だってバスが行っちゃったら大変じゃないの」と答えると、
「バスは待っているから安心しろ。」
と、彼も落ち着きを取り戻してくれました。ふう。
そんなこんなで15分ほど軟禁されましたが、無事にバスへと戻ることができました。ちなみに他の3人(いずれもモルドバ人)は皆そこでバスを降りることになってしまいました。バスから荷物も降ろしていましたしね。どういう基準があるんだろうなぁ。
結局、全員の審査が終わるまでに3時間もかかりました。バスは予定通りブカレストへ到着したので、あらかじめこの3時間は移動時間にカウントされているようです。ウクライナからモルドバ行きのバスは予定時刻より2時間も早く目的地に到着したのですが、これでそのわけもわかりました。モルドバ入国時はバスに4人ほどしか乗客がおらず、すんなりと審査が終わったからね。ちなみに国境には大型トラックが40台ほど連なって停まっていました。時間かかるからなぁ。
髪も伸びてきたし、そろそろどこかで切らないといけないなぁ。
【キシニョフのマーケット なんだか雰囲気はアジアっぽい】
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