2011年6月アーカイブ

2009年7月6日のブログです

332日目
 
宿泊 : Piratas de Ipanema Guesthouse① (ブラジル)
移動 : なし  

 

リオデジャネイロには、サンパウロで再会した2人の日本人と一緒にやってきた。一人はブエノスアイレスで出会い、昼ビールで意気投合した野球狂ヨウヘイ。もう一人はイースター島で共に過ごしたイケメン大学生なっち。3人とも性格やバックグラウンドは違うけど、どこかで通じるところがあるのか話していてとても楽しい。この2人とはきっと日本でも付き合っていけると思う。




世界一周ブラジル14
【宿の朝食】



さて、こうして日本人旅行者が集まると、こんな話題があがることが少なくない。


「日本に帰ったら何するの?」


単純にその人への興味からのこともあれば、自分の将来への不安を軽減するために安定剤(2つの使い方がある)を欲して、ということもある。どちらかと言えば後者のほうが多いように感じるが、とにかくこうした話を振られることがよくある。中にはこの手の質問をすることが憚らるような雰囲気を全身から醸し出している旅行者もいるので、何気なくさらっと聞けるということは、その相手のことを健全に感じている証拠なのかもしれない。今回は自然とそんな話になった。気楽でとても自然な会話だった。





世界一周ブラジル15
【お土産のナンバープレート】




このとき、なっちはこう答えた。


「就活ですかね。」




日本社会の仕組みを考えればこれは当たり前の回答だと思う。卒業をひかえた学生であれば、それ以外の選択肢はまず考えられない(当然、資格や公務員試験もこの中に含む)。旅先で出会った大学生は100%こう答えていた。それ以外の答えは聞いたことがない。自分が大学生であっても同じように答えたことだろうと思う。


しかし、いったん社会に出た人間は違う。就職活動をする、学校に入ってもう一度勉強する、出発前に働いていた会社に戻る、お店を開く、海外にわたってボランティアをする、海外に住む、気が済むまで旅を続ける、帰る気がない、夢(実際は何か聞いている)に挑戦する、など、学生とは違いバラエティーに富んだ答えが返ってくる。


学生に比べて社会人は経験が多いから、このように答えが変わってくるのだ、なんてことを言いたいのではない。そうではない。まったくそんなことがないとも思わないが、これは決定的な理由ではない。こうして答えが単一化する理由は、「学生は日本に所属を残している」からだと思っている。



帰ったら戻る場所が決まっている。当然、戻ったらそこでやるべきことが待っている。学生は一見自由で気楽そうに見えても、実は社会人と比べると相当に自由が制限されている(同時にリスクも制限されている)のだと思う。別に批判でも何でもないのでぜひその言葉通り文章を読んで欲しいのだが、言ってしまえば世界一周をしていようとも、学生はそれほど自由ではないのだ。


多くの出会いと人生をも振り返ることができそうなくらいたっぷり与えられた時間、こんなものが溢れているのが海外の長期旅行だが、もしそこに、思考を、行動を制限するものが存在したらどうだろう。海外に出てまで、そんなものにとらわれ続けたらどうだろう。個人的には、それはなんだか窮屈でもったいないように感じてしまう。



世界一周を通じてこれまで多くの喜びを味わってきたが、旅の序盤に、おそらく一生忘れないだろうと思えるほど強烈に感じた幸せがある。それは、「完全な自由を感じられた」こと(実際には感じられたように感じたといったところだろうと思う)だ。自然の中に放りこまれたような虚脱感や安堵感、把握できないほど大きなものの中で感じたあの胸のすくような感覚、あれは足を何かにとられていては感じられないものだったと思う。心も体も頭の中も、他人の手が届かないところにやってこれたことを感じた。


そんな自由を感じながら見知らぬ地を歩いて見知らぬものに出会ったら、どれだけ世界が拡がっていくのだろう。もしかしたら、その中でこれまで気付かなかった価値をたくさん見つけられるかもしれない。


そんな理由から、個人的には「世界一周をするなら社会に出てからのほうがおもしろい」と思っている。もう一つ大きな理由があるのだけど、それはまたそれを強く感じたときに整理してみようと思う。




世界一周ブラジル16
【あああ、自由だー!!おっさんで良かった!!!】



まあでも、リスクを考えたら学生のうちのほうが絶対良いと思うけどね・・・。

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スペインの写真80枚を追加しました。

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ユーラシア大陸最後の地スペイン。北アフリカのモロッコからフェリーで入国した後、西ヨーロッパを周遊し、南米のチリへとわたるために再び戻ってきたました。アジア、中東、ヨーロッパををまわったユーラシア大陸、少し足を延ばして縦断してきたアフリカ大陸、その一連の流れがここで終わるような気がして最後は少しさみしくも感じました。

この次は南米の写真をアップしていきます。最初はチリのイースター島!

 

マドリッド / Madrid
(写真30枚)

トレド / Toledo
(写真50枚)

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2009年7月5日のブログです

331日目
 
宿泊 : Rio Backpackers (ブラジル)
移動 : 00:30発  サンパウロ
       ↓ 夜行バス(6h 20min)
  6:50着 リオデジャネイロ

 

イパネマビーチにやってきた。

家族連れ、日焼けをする人、ビーチサッカーやビーチバレーなどスポーツをする人、皆が楽しそうに見える。どこに行っても昼のビーチは明るく見える。太陽の日差しだけではなく、人もそうだからおもしろい。昼の海にはしけた顔をしている人がほとんどいない。ここもそうだった。

楽しむために来ているからそうなのか、それともそういう気分にさせられてしまう場所だからそうなのか、とにかくこの表情の偏りがおもしろく感じた。ビールを飲んでだんだんと頭がぼーっとしてきたこともあって、考えることが面倒になって、このまま気分を場所にまかせることにした。砂の温かさや絶えず聞こえてくるはしゃぎ声のおかげで、別に何か良いことがあったわけでもないのに自分も皆と同じような楽しそうな顔になっていたかもしれない。
 

 

世界一周ブラジル12
【ボサノバの曲、イパネマの娘で有名なイパネマビーチ。写真はイパネマのオッサン。】

 

 

世界一周ブラジル11
【ビーチバレーの仲間に入れてもらった】

 

「そうか。気分や表情ってのは均等に散らばっているなっているわけではないんだな。」なんてことを思いながら、もっと気持ち良くなるためによりぼーっとして場所に気分をまかせてみようと、今度は空を眺めた。しかし期待通りにはいかなかった。アルコールのせいもあってか空を見ていたらだんだんとどこにいるのかよくわからなくなってきてしまった。
  

空を見つめながら一緒にいた日本人の友達の言葉を聞いた瞬間、日本にいるような錯覚を覚えた。そして一気に白けて目が覚めた。なんだか急に身が引き締まる思いがした。あそこはどういった場所だったのだろう。どうして表情の偏りがあのようになっていたのだろう。記憶の中のあの顔たちを思い出して、ここと同様に日本の地も持つある種の力に少しうんざりした。
 

 

「よし、そしたら明日は同じ時間に一人でここに来て、思いっきり哀愁に浸ってやろう。」

 


前向きな意志と決意を胸にそんなことを思った。
 

 

世界一周ブラジル13
【夕方になると少しさみしくなるね】

 

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ベルギーの写真90枚 動画1本をアップしました。

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ブリュッセル 1 / Brussels 1
(写真50枚)

ブリュッセル 2 / Brussels 2
(写真40枚)


ベルギーでの2泊はカウチサーフィンのホストにお世話になりました。この人がまたすごかった。EU議会で働く彼は6ヶ国語を話せる上に、7つ目の言語として日本語も勉強中でした。将来、日本の大学で働きたいからと話しており、日本の文化についても興味津々でした。特に天皇制について。申し訳ないことに、これについては満足させてあげられるほどの情報や意見を披露することができませんでした。残念。

日本人とは言っても日本の全てに精通しているわけではないので、たまに苦手なトピックが出るとちょっとうろたえます。すまないなあと思います。しかし、それは仕方ないことなので、そういうときはそれ以外の事柄について(もちろん相手が興味をします事柄について)力を入れて語るようにしています。海外で感じたこういう申し訳なさや悔しさは、帰国してから勉強しようという良いモチベーションになりました。
 

夜はイタリア人の母から送られてきたというレモンチュロで何度も乾杯し、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとう、エンリコ。

 

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