2011年2月アーカイブ

たまにこのページから、海外や世界一周や関する質問をいただきます。これまでは入力しもらったメールアドレスに返信していたのですが、内容を見て、ものによっては今後はブログ記事で回答させてもらおうと思います。

似た質問も少なくないので、公開することで「おお!これを知りたかったんだよ!」なんて思ってくれる人もいるといいなと思いまして。こういう場で答えられるものは答えていきますので、回答に対してさらに質問がありましたら記事にコメントをください。

 

さて、今回いただいた質問です。

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■ 性別 男性

■ 年代 10代

■ 件名 質問させてください!

■ 本文 突然のメールですみません。
いつも楽しくサイト拝見させていただいてます。
自分は世界一周や海外就職をしてみたいのですが、英語力がイマイチです。
そこで英語の勉強法を教えて欲しいのですが大丈夫でしょうか?

それと海外でトイレに行きたくなった場合どうするのでしょうか?
例えば長距離 バスに乗っている時など・・・ 時間があるときでも教えてもらえたら嬉しいです。

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英語とトイレ、どちらも大切ですよね!このホームページのタイトルを考えての質問でしょうか。この質問を私にぶつけてくれたことに質問者のセンスを感じます。期待に応えられるよう、漏らさないためのアドバイスを記させていただきます。前者については参考になる話ができるか怪しいところですが、個人的な考えと経験に頼って答えてみます。

 

まずは英語について。これは「世界一周」と「海外就職」では求められる語学レベルが全く異なるうえに私自身が海外就職できるほどの英語力を有していないので、「世界一周」に役立つレベルのものに限定して答えさせていただきます。

ちなみに感覚的なものですが、ホワイトカラー系の仕事で海外就職できる英語力というのは、何の対策をしなくともTOEICでかるく900以上をとれるうえに会話でのコミュニケーションもストレスなく行えるレベルだと思っています。私のTOEICのスコアは800(学生時代から更新していません)で帰国後は海外の外国人とのやりとりのある職場へと就職しましたが、実務ではお話にならないレベルからのスタートになりました。ビジネス英語のレベルをTOEICで測ること自体がナンセンスだとは思いますが、そのTOEICでも高得点がとれない不思議な英語教育を受けて育った日本人にとって海外就職はなかなかハードルの高い目標であるようにも思います。しかしご質問者のように若いうちからその目標を見据えて行動できれば、実現は十分可能であることも間違いないと思います。本気で目指すのであれば、留学するのが一番手っ取り早い方法ではないでしょうか。日本の教育機関でいくら英語を勉強しても、ビジネス(国内ならまた話も違ってくると思います)で使える英語力を身につけるのは難しいような気もします。あくまで個人的な感覚からの意見なので、そこらのおっさんの独り言と参考程度に流し読んでください。

 

次に「世界一周」についてですが、求めるものにもよるものの必要最低限という考え方であれば大した英語力は必要とされません。中学校のオーラル授業レベルのもので余裕です。薄っぺらい英会話本一冊があれば事足ります。

しかし、個人的、あくまで個人的(しつこいですけど念のため)な意見ですが、私は語学力を軽視した世界一周旅行はおすすめしません。出発前にできる限り学習し、旅行中もあいた時間に勉強するくらいの意気込みで挑むべきだと思っています。なぜなら語学力(ほとんどの地域は英語でOKです)があると世界一周旅行の質がぐんと高まるからです。

旅行に求めているものは人それぞれで、英語力はそんなに必要ない、と断言する方は実際少なくないです。しかしどうでしょう、「観光」にしても「交流」にしても、「食」や「アクティビティ」などの「娯楽」ですら関わる人・物が必ず存在するわけですから、語学力があるとより深いところまで入り込めると思いませんか?語学力があってもなくても質が変わらない海外体験というもののほうが希少なのではないでしょうか。

というわけで、世界一周を計画する上で英語に不安を感じることは、とても自然でとても好ましい感覚なのではないかと思います。

前置きが長くなりました。その英語の勉強法ですが、大学受験を経験した日本の大学生であれば単語、文法はそれなりのレベルにあると思うので、徹底して「聴くこと」「話すこと」の練習をすれば良いと思います。良いか悪いかわかりませんが、とりあえず私はそうしました。

 

「聴く練習」を2通りに分けました。短期間でTOEICで高スコアを取りたいのであれば、リスニングの訓練を徹底して行うのが良いと思います。学校ではあまり力を入れてやらない分野なので伸びしろが大きいです。

 

 1.テンポや音に慣れるための聞き流し

これはポッドキャストを使いました。いまは無料でいくらでも英語の音声が手に入ります。ポッドキャストはEnglish as a Second Language PodcastBBCニュースがおすすめです。

 

 2.正確に単語を聞き取るための精聴

教材を使いました。学生時代はアルクのヒアリングマラソン中級コース、最近はNHKのビジネス英会話を使っています。NHKのラジオ講座は内容がまとまっていて使いやすかった(本が薄くて軽いのも嬉しい)ので、てスペイン語の学習にも利用しました。

 

「話す練習」は海外で。そこで出会った人とのメールのやりとり、Facebookでの交流なんかも有効かと思います。使ったことはないですけど、スカイプを使ったオンライン英会話(レアジョブなど)はおもしろそうですよね。英会話学校に通うのは面倒ですし高いですから。実家であればCouch Surfingのホストもおすすめです。(参考記事:Couch Surfing(カウチサーフィン)とは<前>@リスボン(ポルトガル)

 

 

さて、次はメインのトイレについてです。

陸路中心の旅行であれば、移動時間が10時間をこえることはざらにあります。南米やヨーロッパのバスはトイレ付きの立派なバスが多いので特に問題はありません。トイレ付きでなくとも、定期的にトイレ休憩をしてくれるので乗車前に飲み物をがぶ飲みするようなことをしなければそんなに困ることもないと思います。どうにもならない事態に陥ってしまった場合には、頼めば停めてくれるはずです。ドライバーとっても他の乗客にとっても、車内でされるよりはよっぽどましですから。多少の遅れが出ようが停車してくれることでしょう。

注意するのはこの辺りの国・地域ですかね。

中国の地方、アフリカ、その他マイナーな途上国

このような場所ではトイレ休憩が道端であることが少なくありませんでした。その場で堂々と用を足す者、茂みへと消えて行く者などそれぞれです。こうした乗り物の場合、女性(男性の大も)は注意が必要です。なぜならば休憩時間がとても短いからです。必要のある人の用事がすんだらすぐに出発してしまいます。ですので、隠れて済まそうと遠くに行き過ぎると結局排出されたのが自分自身なんてことにもなりかねません(バスからね)。乗務員や隣席の乗客にしつこく確認をしておくことが欠かせません。

アフリカでは女性でもその場に座り込んで始めてしまったりしますが、いくら海外といえども日本人にはとても真似できる行為ではありません。申し訳程度のものでも茂みや物陰を探す必要がありますが都合よくどこにでもそうしたものがあるわけではないので、女性は長めのワンピースのようなものを着ておくと便利かと思います。物陰がなけれあ少し遠くに行ってそこで済ますというわけです。移動時にこうした服を着る女性バックパッカーを見たときに「なるほど!」と思ったものでした。

 

以上、質問への回答でした。参考になりましたら幸いです。

 

 

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ポルトガルの写真130枚をアップしました。


◆ポルトガルのブログ記事       ◆ポルトガルの旅の費用

 

 

リスボン 1 / Lisbon 1
(写真50枚)

リスボン 2 / Lisbon 2
(写真40枚)

シントラ,ロカ岬 / Sintra, Cabo da Roca
(写真40枚)

 

 

ポルトガルでの一番の思い出は初めて利用したCouch Surfingでの出会い。
Couch Surfingというのは前にブログで書いたのですが、端的に言うと旅行者を泊めてあげたり(無償)お茶をしたりする、そうしたコミュニケーションの場を提供するSNSの一種。日本では部屋の狭さや考え方の違いもあり普及していませんが、海外の海外好き、旅行好きの間では結構有名なサイトです。
プレッシャーを感じてかなり緊張しながらの利用でしたが、ホストのサラとリカルドがたまらない好人物(親切で知的であたたかくて)であったこともあり、すぐに打ち解け貴重な時間を過ごすことができました。

日本に帰ったら今度はホストとして利用したいとずっと思っていたのですが(今もです)、1Kだとちょっと迷ってしまいます。うーむ。カウチを提供できなくても(泊めてあげられなくても)、食事やコミュニケーションのみでも利用できるので、興味のある方は登録してみてください。

ちなみにこのサイト、全くの他人に泊めてくれというオファーをするわけですから、ホストになるにせよサーファーになるにせよ、自分の素性は明かさずに・・という使い方を考えている人には向きません。というよりも、連絡がこないし受け入れてくれる人もいないと思われます。自分がオファーする側に立てば、ハンドルネームで顔写真も載っていない人にはコンタクトをとる気になれないことは自明ですから。もちろんトラブルが全くないわけではないので注意は必要ですが、それだからこそ、ミスマッチを減らすためにもプロフィールページの充実が欠かせないわけです。

島国日本で海外と触れられる貴重な機会が得られます。語学や文化の学習にももってこいです。自宅の部屋に余裕があり、かつ海外の旅行者に興味のある方にはとても有益な機会を提供してくれるサイトになるのではないかと思います。興味がありましたらぜひ。

※有名観光地のない地方だとあまりオファーはきません。

Couch Surfing(カウチサーフィン)とは<前>@リスボン(ポルトガル)
Couch Surfing(カウチサーフィン)とは<後>@リスボン(ポルトガル)

 

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2009年7月2日のブログです

328日目
 
宿泊 : 夜行バス社内(パラグアイ・ブラジル)
移動 : 10:45  プエルトイグアス(アルゼンチン)
       ↓ バス(30min)
  10:15着,15:30発  シウダーデルエステ(パラグアイ)※時差-1h
       ↓ バス(18h 30min)
  翌日11:00 サンパウロ(ブラジル)※時差+1h

 



え?!



どういうこと???



どこだ??どこ行った???



あれか!本当にいい加減にしろよ!!




止まれって!!!!!!!






世界一周ブラジル1
【トイレは臭いし最悪だったPluma社のバス】



・・・パラグアイ、ブラジル間の国境で入国手続をしていたときのことだった。シウダーデルエステから乗った国際バスからいったん降り、国境のイミグレーション手続きを行う。並んだ列が悪かったようで手続きには少々時間がかかってしまった。1,2分前までは同じバスの乗客も手続きを行っていたので時間は心配していなかったものの、バスの座席にはいくらか荷物も置きっぱなしにしていたため小走りでバスの場所まで戻った。

しかし、乗ってきたバスはそこから消えていた。目を疑う。近くに移動しただろうと思い周囲を見渡すも、バスも一緒にやってきた乗客たちの姿も見当たらない。生活に必要な荷物が詰まったバックパックはバスに積まれたままだ。行き先ははるか遠くのサンパウロ。かなりまずい状況であることはすぐに理解できた。



どういうことだよ、ふざけるなよと頭に血が上りかけるも、状況の深刻さを無視できるまでは至らず、逆に血の気が引いていった。怒るでも良い、嘆くでも良い、ここに立ち止まり、一気に流れこんできてどこにも定まることなく渦をまいている不快な感情を思いっきり外へと投げ捨ててやりたかったがそんな余裕もなかった。混乱している頭とは別に体は冷静で、残された可能性にかけるべく、進行方向へと続く道路を全力で走っていた。イミグレーションの建物の角を曲がると、目の前に何車線もある大きな道路が広がった。と同時に、見覚えのあるバスが目に入った。

バスまでの距離を見て直感的に間に合わないと感じたものの、すがれる可能性はそこにしかなく全速で走った。すぐに行ってしまうと思われたバスは、運良く大道路への合流に手間取りしばらく徐行で進んでいためなんとか追いつくことができた。バスに追いつくと迷うことなく車体後部を思いっきり叩いた。アフリカで、外から車を叩くことが乗るという意思表示になるというミニバスに乗ったことがあったのだが、軽く叩くだけで結構大きな音がするもので、「うるさいなあ」と思ったためにこのことをよく覚えていた。


数秒後、それに気づいた乗客が外を見て、そのすぐ後にバスは止まった。自動ドアが開き、中へと乗り込んだ。人数確認を怠った運転手と荷物を残していなくなっているにも関わらず問題にしなかった隣の乗客たちに腹が立ったものの安堵感のほうが大きく、乗り込んだ際に一言文句を言ってすぐに席に戻った。



バスの座席でしばらくぼんやりとした後、おいていかれたときのことを想像してこう思った。



「(恐ろしく)面倒くさいことになることだった・・・・。」と。




面倒くさい。まずこの言葉が出てきたことが嬉しかった。なぜなら、「面倒」ということは「できる」ことが前提の言葉だから。できないことに対しては、面倒だなんてことは思わない。どうにかできるけど面倒、という意味であるはずだ。



元来面倒臭がりな人間ではあるが、こうした状況でもそう思えたことが嬉しかった。おかしな話だが、面倒臭がる自分がとても頼もしく感じた。おそらく成功体験と覚悟の積み重ねから得られたものだと思う。面倒くさい領域が広がっていることを滑稽に感じながらも少し誇らしくて、それに気付かせてくれたこのトラブルとの遭遇に意味を見出すことができた。


年をとるにつれて幸せなバカになってきているなあなんてことを思いながら、サンパウロまでの18時間を過ごした。





世界一周ブラジル2
【シウダーデルエステのバスターミナルで話をした靴磨きの少年】


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