たまにこのページから、海外や世界一周や関する質問をいただきます。これまでは入力しもらったメールアドレスに返信していたのですが、内容を見て、ものによっては今後はブログ記事で回答させてもらおうと思います。
似た質問も少なくないので、公開することで「おお!これを知りたかったんだよ!」なんて思ってくれる人もいるといいなと思いまして。こういう場で答えられるものは答えていきますので、回答に対してさらに質問がありましたら記事にコメントをください。
さて、今回いただいた質問です。
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■ 性別 男性
■ 年代 10代
■ 件名 質問させてください!
■ 本文 突然のメールですみません。
いつも楽しくサイト拝見させていただいてます。
自分は世界一周や海外就職をしてみたいのですが、英語力がイマイチです。
そこで英語の勉強法を教えて欲しいのですが大丈夫でしょうか?
それと海外でトイレに行きたくなった場合どうするのでしょうか?
例えば長距離 バスに乗っている時など・・・ 時間があるときでも教えてもらえたら嬉しいです。
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英語とトイレ、どちらも大切ですよね!このホームページのタイトルを考えての質問でしょうか。この質問を私にぶつけてくれたことに質問者のセンスを感じます。期待に応えられるよう、漏らさないためのアドバイスを記させていただきます。前者については参考になる話ができるか怪しいところですが、個人的な考えと経験に頼って答えてみます。
まずは英語について。これは「世界一周」と「海外就職」では求められる語学レベルが全く異なるうえに私自身が海外就職できるほどの英語力を有していないので、「世界一周」に役立つレベルのものに限定して答えさせていただきます。
ちなみに感覚的なものですが、ホワイトカラー系の仕事で海外就職できる英語力というのは、何の対策をしなくともTOEICでかるく900以上をとれるうえに会話でのコミュニケーションもストレスなく行えるレベルだと思っています。私のTOEICのスコアは800(学生時代から更新していません)で帰国後は海外の外国人とのやりとりのある職場へと就職しましたが、実務ではお話にならないレベルからのスタートになりました。ビジネス英語のレベルをTOEICで測ること自体がナンセンスだとは思いますが、そのTOEICでも高得点がとれない不思議な英語教育を受けて育った日本人にとって海外就職はなかなかハードルの高い目標であるようにも思います。しかしご質問者のように若いうちからその目標を見据えて行動できれば、実現は十分可能であることも間違いないと思います。本気で目指すのであれば、留学するのが一番手っ取り早い方法ではないでしょうか。日本の教育機関でいくら英語を勉強しても、ビジネス(国内ならまた話も違ってくると思います)で使える英語力を身につけるのは難しいような気もします。あくまで個人的な感覚からの意見なので、そこらのおっさんの独り言と参考程度に流し読んでください。
次に「世界一周」についてですが、求めるものにもよるものの必要最低限という考え方であれば大した英語力は必要とされません。中学校のオーラル授業レベルのもので余裕です。薄っぺらい英会話本一冊があれば事足ります。
しかし、個人的、あくまで個人的(しつこいですけど念のため)な意見ですが、私は語学力を軽視した世界一周旅行はおすすめしません。出発前にできる限り学習し、旅行中もあいた時間に勉強するくらいの意気込みで挑むべきだと思っています。なぜなら語学力(ほとんどの地域は英語でOKです)があると世界一周旅行の質がぐんと高まるからです。
旅行に求めているものは人それぞれで、英語力はそんなに必要ない、と断言する方は実際少なくないです。しかしどうでしょう、「観光」にしても「交流」にしても、「食」や「アクティビティ」などの「娯楽」ですら関わる人・物が必ず存在するわけですから、語学力があるとより深いところまで入り込めると思いませんか?語学力があってもなくても質が変わらない海外体験というもののほうが希少なのではないでしょうか。
というわけで、世界一周を計画する上で英語に不安を感じることは、とても自然でとても好ましい感覚なのではないかと思います。
前置きが長くなりました。その英語の勉強法ですが、大学受験を経験した日本の大学生であれば単語、文法はそれなりのレベルにあると思うので、徹底して「聴くこと」「話すこと」の練習をすれば良いと思います。良いか悪いかわかりませんが、とりあえず私はそうしました。
「聴く練習」を2通りに分けました。短期間でTOEICで高スコアを取りたいのであれば、リスニングの訓練を徹底して行うのが良いと思います。学校ではあまり力を入れてやらない分野なので伸びしろが大きいです。
1.テンポや音に慣れるための聞き流し
これはポッドキャストを使いました。いまは無料でいくらでも英語の音声が手に入ります。ポッドキャストはEnglish as a Second Language PodcastやBBCニュースがおすすめです。
2.正確に単語を聞き取るための精聴
教材を使いました。学生時代はアルクのヒアリングマラソン中級コース、最近はNHKのビジネス英会話を使っています。NHKのラジオ講座は内容がまとまっていて使いやすかった(本が薄くて軽いのも嬉しい)ので、てスペイン語の学習にも利用しました。
「話す練習」は海外で。そこで出会った人とのメールのやりとり、Facebookでの交流なんかも有効かと思います。使ったことはないですけど、スカイプを使ったオンライン英会話(レアジョブなど)はおもしろそうですよね。英会話学校に通うのは面倒ですし高いですから。実家であればCouch Surfingのホストもおすすめです。(参考記事:Couch Surfing(カウチサーフィン)とは<前>@リスボン(ポルトガル))
さて、次はメインのトイレについてです。
陸路中心の旅行であれば、移動時間が10時間をこえることはざらにあります。南米やヨーロッパのバスはトイレ付きの立派なバスが多いので特に問題はありません。トイレ付きでなくとも、定期的にトイレ休憩をしてくれるので乗車前に飲み物をがぶ飲みするようなことをしなければそんなに困ることもないと思います。どうにもならない事態に陥ってしまった場合には、頼めば停めてくれるはずです。ドライバーとっても他の乗客にとっても、車内でされるよりはよっぽどましですから。多少の遅れが出ようが停車してくれることでしょう。
注意するのはこの辺りの国・地域ですかね。
中国の地方、アフリカ、その他マイナーな途上国
このような場所ではトイレ休憩が道端であることが少なくありませんでした。その場で堂々と用を足す者、茂みへと消えて行く者などそれぞれです。こうした乗り物の場合、女性(男性の大も)は注意が必要です。なぜならば休憩時間がとても短いからです。必要のある人の用事がすんだらすぐに出発してしまいます。ですので、隠れて済まそうと遠くに行き過ぎると結局排出されたのが自分自身なんてことにもなりかねません(バスからね)。乗務員や隣席の乗客にしつこく確認をしておくことが欠かせません。
アフリカでは女性でもその場に座り込んで始めてしまったりしますが、いくら海外といえども日本人にはとても真似できる行為ではありません。申し訳程度のものでも茂みや物陰を探す必要がありますが都合よくどこにでもそうしたものがあるわけではないので、女性は長めのワンピースのようなものを着ておくと便利かと思います。物陰がなけれあ少し遠くに行ってそこで済ますというわけです。移動時にこうした服を着る女性バックパッカーを見たときに「なるほど!」と思ったものでした。
以上、質問への回答でした。参考になりましたら幸いです。
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