2009年6月29日のブログです
325日目 | ||||
宿泊 : | ペンション園田④(パラグアイ) | |||
移動 : | なし | |||
■日系人月給(パラグアイ人よりも高め)
20,000円
■パラグアイ人アルバイト
60円/時間
■自治体への納金
8,000円/年
■一軒家の建築費用
1,200,000円
■預金金利
5%
注※パラグアイはインフレ率が高い
参考:世界経済のネタ帳
【あんぱんが売られていた。懐かしい味だった・・・。】
イグアス移住地に住むにはいくら必要なのか。気になったので現地の方にパラグアイの物価についていくつか聞いてみた。上の数字を見てみてどうだろう。何か可能性を感じないだろうか・・。
これまでの旅先で見てきた事を思い出しながら、少し妄想してみた。
ほわんほわんほわん・・・・・
大学卒業後、日本社会に嫌気がさしAさんは海外へ飛び出した。希望ではなく強烈な失望が衝動となった夢のない旅立ちであった。資金は卒業後3年間フリーター生活で貯めた200万円。先進国ならば1,2年で底をつく額である。しかし、物価の安い途上国での沈没を繰り返すスタイルをとることで、Aさんは5年という長期間を海外で過ごすことに成功した。
「俺なんかまだピラミッドも見てねえよ」が口癖のAさんは、いつの日かまわりから「ヌシ(主)」と呼ばれるようになっていた。ビザは観光ビザしかおりなかったが、期限がせまるごとに隣国へいったん出国することで、滞在期限をリセットすることができた。Aさんはこの一連の行動を「輪廻転生」と名づけ、その都度、決して自身でも満足していなかった生活を変えようと気持ちを奮い立たせるのだったが、生まれ変わることはならなかった。もう戻らないと言い残し全ての荷物を持ち宿を出たこともあったが、1週間もするとやはり同じ地へ戻ってきてしまうのであった。そのたびAさんは強烈な羞恥をもって自己嫌悪に陥るのだが、「何が輪廻だ。自分はインドも好きではなかったし仏教の教えにも馴染めない。」と、局地的な解釈をすることでアイデンティティの崩壊を食い止めた。自分がここにいるのもイスラムの空気が性にあっているからだろう、保身からそう考えるようにもなっていた。イスラムの慣習に従うという名目で、堂々と髭剃りをさぼることができたのも大きかった。長く伸ばしたヒゲと髪はAさんのトレードマークとなった。
Aさんはこの海外生活でも満足のいく目標を見つけることはできなかった。いつまでもこんな生活をおくっていて良いものかと罪悪感や嫌悪感に苛まれることは少なくなかったが、最後まで行動には至らなかった。「さすがAさん!めっちゃ詳しいですね!」長くいれば否が応にも入ってくる現地情報を与えるだけで、新たに宿に来た旅行者たちは大喜びしてAさんのもとに集まってきた。日本社会では感じられなかった自分が必要とされる感覚を、ここでは毎日のように味わうことができた。Aさんを沈没させた最も大きな錘はここにあったと思われる。
結局はAさんは資金が尽きることで半強制的に日本へ帰国することとなった。
自らの計画を上回る長期の海外生活を実現したAさんであったが、無一文で帰国したとき、Aさんの年齢は30歳に達していた。年齢相応の社会経験のないAさんにとって、日本の風はとても冷たく感じられた。このとき感じた社会への違和感は、大学卒業後に感じたそれの比ではなかった。Aさんはひとまず田舎の実家で暮らすことになったが、姉夫婦が共に暮らす二世帯住宅の居心地は最悪だった。海外ではヌシであったAさんも、ここでは招かざる客であった。
・・・・・ほわんほわんほわん
《ちょっと続く》
【懐かしい品々が並んでいる】
【なんと納豆まで!!!】
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