301日目 | ||||
宿泊 : | プク・ランギ・ウカ④(イースター島 / チリ) | |||
移動 : | イースター島内 |
モアイと聞くと思い出す、中学校時代の思い出。
まだ入学して間もない暖かな春のある日、まだ話したこともなかったバスケ部の男に呼び止められこう言われた。
「お前ってさ、モアイに似てるよな。」
・・・・・・・・・・。
なんと斬新な。初対面の挨拶の要諦を自己PRとインプリンティングだとするならば、これほどよくできたものもそうはないだろう。簡潔であるところからもスキルの高さがうかがえる。
初対面であっても相手のことをよく見ていますよという気遣いさえ透けて見える。
これは分析力!
とっさに例える比喩の力は頭のキレと柔軟な発想を表す。
これぞ表現力!
シンプルに、そして力強く!自己を貫き通せるのは自信に裏打ちされたこの力があるからだ。
行動力!
まったくもって素晴らしい。非の打ち所が無いとはまさにこういうことだろう。それからの3年間、どんなにチャンスがあろうとも彼とまともに言葉を交わす気になれなかったもの致し方ないだろう・・・・・。
・・・・・・・・・・。
余談が長くなってしまったが、言いたいことは「どうやら私はモアイに似ているらしい」ということ。こんなエピソードもあり少年時代からモアイと自分とのつながりを強烈に意識していたため、この機会にその真意を確認したいという思いも抱きつつモアイのもとに向かったのだった。
実際に見てみるとなるほど、あごのラインや目のくぼみがそっくりであることがわかった。たしかに似ているよう気がする。しかし、見ているうちにだんだんとそれとは違う何か他の部分に共通点を感じるようになってきた。
・・・表情だな。表情が似ているように見える。
この地を訪れる前から自分でも薄々似ているのではないかという自覚はあったものの、その感覚を裏付けるものに「表情」があったことに気づいたときは、何か大きな発見をしたようで嬉しい気分になったものだった。
そう言えば前に人とこんな話をしたことがある。
「友達の顔を思い浮かべるとき、その人は無表情ではなく笑っていたり怒っていたりすることがほとんどじゃない?」
そうなんだ。どうやら人は人の顔を記憶するときに表情とセットにしてそれをしまっておくみたいだ。
特徴的なパーツが自然と表情をつくっていることもあるだろうが、表情はさらにその上にあるものなのだと思う。例えば同じ顔を複数の人間が同時に見た場合でも、全員がまったく同じ印象をもつというわけでもない。目に見える他人の表情には、その相手の感情だけでなく自分の抱いた相手への感情やそのときの気分までもが反映されるものなのかもしれない。単純に顔の作りや性格によるものではなく、複合的な要因の集合によって表情は認識されるのだと思う。
そう考えると、いったい自分は自分の顔をどのような表情で記憶しているのか、そして人は私の顔をどのような表情とともに記憶しているのかが気になってきた。
それが笑っている顔であればいいのだけど。
ずっと笑っているできないけれど、行動、信念、言葉、そういうものから笑った表情を記憶してくれていればいいなと思った。そして、そういう自分でいられるように意識しようとも思った。
モアイの顔を見て、そんなことを考えた。
【コカ・コーラもこの通りモアイバージョンに】
【似たような形だわ】
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