287日目 | ||||
宿泊地 : | HANS BRINKER BUDGET HOTEL(アムステルダム / オランダ) | |||
移動 : | 8:30 | ケルン | ||
↓ バス(4h) | ||||
12:30 | アムステルダム |
日本にいるときに安楽死についての本を読んだことがある。そこで取り上げられていたのは世界で唯一安楽死を認めている国オランダだった。読後には安楽死や麻薬使用(合法であり、コーヒーショップと呼ばれるお店で簡単に手に入れることができる)の是非よりも、自己の価値観、自由を尊重するオランダという国についての関心が残った。
またヨーロッパのムスリムについての本を読んだとき、そこでもオランダは少し変わった特徴を持つ国として紹介されていた。西ヨーロッパの他国と比べると、多様なバックグラウンド(人種など)、文化、宗教を持った人々がそれぞれのコミュニティーをつくることができ、それらが特に大きな争いを起こすこともなく共存しているしているということだった。その本の中では、それらの様子を、柱状化社会とかなんとか表現していたと思う。折り合わなくとも入り混じらなくともこういう共存の仕方があるのかと、そのときもオランダの印象が強く残った。
そのため、オランダに行く機会があればぜひそうした人々の様子を見てみたいと思っていた。
【連休中ということもあって人が多かった】
【街なかに流れる川ってなんかいいね】
そのオランダで実際に現地の人に触れ、一番最初に感じたこと、それと最も強く感じたこと、それはどちらも同じだった。それは、【人が冷たい】こと。もちろんたった2日の滞在で全てを総括しようなどという気はないのだが、一旅行者の感想として率直に述べさせてもらうと、とにかく人が冷たく感じた。それもちょっとやそっとではなく、他の国と比べるとそれがダントツで際立っているように感じたからこう書かせてもらった。バス会社の黒人女性の対応もひどかったし、鉄道駅のインフォメーションの白人女性の態度もひどかった。ホテルのレセプションでもネットカフェでも似た印象を受けた。言うまでもなくオランダ人の全てが旅行者に対してこうだというわけではないが、残念ながらこうした感情を持ってしまう場面があまりに多かった。
こう感じたとき、例の柱状社会というものに、人の無関心さや冷たさというものがつながったような気がした。それぞれが好きな価値観を持ち好きなコミュニティーに属して生活していると、自然とこうなってしまうのかもしれない。いや逆か。こうしなければ、自分たちと違った価値観を持っている人間たちを見過ごすことができないのかもしれない。
「自分が認めてもらうためには他人を認めなければならない」
というのが一般的な共存のアプローチだとすれば、オランダのそれは、
「自分が見逃してもらうには他人も見逃さなければならない」
といったところだろうか。
共存とは言っても、それらは文字通り柱状に立っていてどこまでいっても交わることはないのだろうなと感じた。異なる価値観をもつグループの共存のモデルして興味があったのだが、そこには「理解」とか「交流」とか「相互扶助」とか、そういったものはあまり存在しないような気がする。
少しマイナスなイメージを持ったものの、これが人間の本質を理解した上でつくられた未来的な共存方法なのかもしれないとも同時に感じた。
「争いはなくならないなら、いっそのこと関わることをやめてしまえ」
耳障りは悪いものの、現実的で先進的な響きもしないことはない。
【オランダと言えばチューリップ】
【川の水を利用して栽培しているのでしょうか】
【なぜかヨーロッパの空はきれいに見えます】
ランキングに参加中! | なになに?タイトルが恥ずかしくてこのサイトをブックマークにいれたくないと!それは大変だ!知名度をあげ市民権を得ねば!ということでクリックをお願いします!!! ← クリックは一日一回が限界だよ!! (;´Д`)ハァハァ |
![]() |
---------------------------------------------------------------------------------------- ・世界一周の費用はこちら!(オランダ編)
・世界一周の写真はこちら!(ヨーロッパ編)
・メールはこちらからお願いします!
幸か不幸か、私はアムステルダムで出会った人たちにもいい印象が残っています。
滞在時間、たったの3、4時間だったと思いますが。
エジプトからの帰りに7時間ほど飛行機の乗り継ぎ時間があったので、出発までの時間中心街まで足を伸ばしたのです。
早朝だったので、空港のインフォメーションのお姉さんに見所を聞いたら、「この時間ならまだどこも開いてないから、フィッシュマーケットなんてどう?楽しめるわよ。」って優しく教えてもらえました♪
ただ、地図はないとの事。。。
路面電車を乗り継いで中心街まで行くのに、オランダ語はもちろんまるっきりわからないし、道もわからない。。。
でも電車に乗り合わせた会社員らしき男性に乗り換えの駅を教えてもらい、トラムに乗り換えるとおばちゃんとお互い片言英語で降りる場所を教えてもらい・・・市場につくまでにいろんな人のお世話になりました。
市場からの帰り、乗り換えの駅近くでいいにおい♪
パン屋さんです!
英語のほとんど通じない店員さんに試食のパンを頂き、クロワッサン、くるみパン、チョコレートのパンを購入!まだほんのり温かくて空港に戻ってすぐに食べました。
美味しかったな〜。
だらだらと書きましたが、私にとってはオランダ人の冷たさを感じないままのいい思い出となっています。
唯一辟易したのがアムスから成田の飛行機の中。若いオランダ人数人が常に立ち歩いたりしてうるさかった事。
公共の場でその騒がしさはマナー違反でしょう?オランダでは許されるの?・・・と思ったのでした。
これも「自由」っていうの?
日本への旅(?)でテンション上がってたのかもしれませんが。。。
amiさん
そうですか、寄ってみてよかったですね。
関わった人によってその国のイメージはかなりかわってきますよね。
ほんの一部の人なのだから良くも悪くも何か判断を下すのは尚早だと頭ではわかっていても、それでもその影響を大いに受けた印象を持ってその国を去ることになることが多くなりがちです。
なので、こうして同じ地を訪れた人に違った経験、違った角度からの見方を語ってもらえると、過去の自分の旅が記憶の中で活性化し成長していくように感じるので、とても嬉しく思います。
ありがとうございます。
しかし最近よく思うのですが、大切なのは良い思いをすることでも悪い思いをすることでもなく、何かを感じることなのかもしれませんね。
心に何かがひっかかったら、そこからその国や自分を探っていけるような気がするんですよね。
そう考えると、お互い短い滞在でしたが、貴重な体験ができたのかもしれませんね。
僕はこれから人が良いと評判のコロンビアを離れ、逆に最悪だとの声をよく聞くベネズエラに入ります。どんなに不快に感じることを言われても、上述のようにそれを好奇心、興味への入口と捉えることができればいいのですが・・・。