278日目 | |||
宿泊地 : | 友人宅② (ロンドン / イギリス) | ||
移動 : | ロンドン市内 |
【Baker street(地下鉄の駅)】
【よく見るとホームズでホームズが描かれている】
街を歩いていると多くのアジア系の若者とすれ違います。英語力や付き合っている友達を見ていると、どうやらそ彼ら彼女らは留学生であるらしいと言うことがわかってきましました。旅行に限らず留学目的でも、今は多くの日本人が海外にいます。普通、日本人はそれらの目的を終えた後、その地に居つくのではなく日本へ帰っていきます。そうした海外を経験した若者について日本にいたとき感じたことがあったのですが、道行く人を長めながらふとそれを思い出しました。
海外かぶれという言葉。一言でそう言っても、私はそれには二通りの人がいると考えています。
一つは海外が好きで、日本に限らず様々な地域の考えを取り入れ、幅広いく柔軟なスタイルを見せるタイプの人。もう一つも同様に海外が好きで、渡航先で見たものに感銘を受けたため、帰国してからは日本のものではなくそのスタイルを強く押し出すタイプの人。
簡単に言うと、海外に出て価値観を広げたタイプと価値観を取り替えてきたタイプ。この後者について、見ていてもったいないなあと感じたことがあります。
まず、せっかく興味のもてる新たなものに触れることができたのであれば、それまで持っていたものとうまく融合していければ、より世界が広がるのになと思ってしまいます。これは前者のタイプになのですが、残念ながら日本で感じていた違和感とそこで受けた感動の大きさから、持っていたものを取り替えてしまう人が少なくないように思います。取り替えるというと古いものと新しいものが入れ替わりプラスマイナスがゼロになりそうに聴こえますが、実はそうではないように思います。
なぜなら旅行にしても短期留学にしても、その地にある文化の本質を十分に理解するには時間的にも能力的(主として語学力)にも難しく、その表層しか見えないことが少なくないように思います。文化や生活というのは、総括的に、俯瞰的に見なければなかなかその本来の形は見えてきません。もちろん部分部分それぞれ意味を持ってもいるのですが、それがなぜ存在しているのか、なぜ広まっているのか、他のものとの関わりはどうなっているのかといった人が自分の中に具えつける際に必要となる根の部分を捉えることができないため、とりあえずここだけ、といったように端的に都合よく取り入れるのがとても難しいのです。
そのため完全なものとして取り入れることが難しいのです。結果、1と0.5とか0.8とか、完全に近いものと不完全な交換してしまう可能性が高くなります。
そうしたものとこれまで保持していた価値観を部分的に取り替えてしまうと、まずは日本で苦労します。それだけでなく、後々、自分の中でもそれが不和を起こす危険性もあります。こうなると日本で生活するのがとても苦しくなってしまいます。
学生時代に何度かこういう人に会い、これは大変そうだなあと感じたのをよく覚えています。もちろん新たなものを吸収しようという姿勢は素晴らしいのですが、その際には、それが自分の中の既存の価値観とどう共存していけるのかを考えることを忘れてはいけないと思います。そしてそこと重なる部分にある価値観についてもすぐに捨ててしまうのではなく、必要に応じて取り出せるように保持しておくことが賢明かと思いました。
海外のものだけでなく、他の場所、他の人間から得られる新たな考え、価値観についても同様だと思います。部分的に切る貼るといったようなやり方ではなく、積んだり結んだり混ぜたりしながら、柔軟に取り込んでいくこと、より世界が広く豊かになっていくような気がします。
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