213日目
宿泊地 : ナイロビ / ケニア(New Kenya Lodge⑩)
移動 : なし
事件後、毎日のように顔を出していた警察署、今日はついに容疑者の話を聞くことができました。
どうやら先週末に警察署にやってきたようです。
母親を伴って現れた彼女は、警察の問いに対しこう答えたそうです。
「私は何も知らないです。」
警官C「そう言ってたよ。残念だが仕方ないね。」
そうっすね。知らないんじゃ仕方ないっすね。
指紋もとならかったらしい。もういいやな。
とりあえず本人を呼び出すというとこまでやってくれたし、証拠もないしもうこれ以上やっても無駄だもんな。そういうことで警察署に通うのも今日でおしまい。
もしバッグやパスポートが見つかったら日本大使館に連絡してくださいと電話番号をわたし、警察署をあとにしました。
やっぱり日本の警察ってすごいんだなぁ。
【River St.沿いにある安宿 ニューケニアロッジ】
さて、話はかわるのですが、今泊まっている宿、ニューケニアロッジについて少し。
物を失って得たものは大小いくつかあったのですが、その中でもっとも大きかったものが出会いです。私はこれまでの旅では、1都市平均2~3泊というか短期旅行者並みのスピードで抜けてきていました。
なぜそういうスタイルで旅を続けているかということは以前に書いたのでここでは書きませんが、そういう移動をしていると定点で人の流れを受けとめることもなくなるため、出会いの機会が減りますし深めるのも難しくなります。
今回ここナイロビで盗難による足止めを食らったことで、この旅ではだんとつで最長となる10泊を同じ都市の同じ宿で過ごすことになりました。旅をする人はみな移動し続けます(なので個人的に沈没者は旅人ではないと考えています)。そうやって流れ続けているものに多く出会うには、どこか主要なポイントに留まり待つことが得策となりますが、ここニューケニアロッジはまさにそうした場所にうってつけでありました。
本当に多くの人に出会うことができました。そして話もすることができました。
強がりでもなく心から思うのですが、これだけおもしろい出会いを得られたということは、荷物を失ったというマイナス分を埋めるには十分で、それどころかトータルでプラスになっているような気さえするのです。
盗難のショックから素早く立ち直れた理由のもっとも大きなものは、間違いなくこれです。
アフリカは、日本人からすると遠くよくわからない土地なのではないかと思います。そこまで来る人、そういう人の多くは、論理的に組み立てたれた強固な信念、明確な目的意識、そしてそれを実行に移す勇気、そういったものを持っています。だから話がおもしろい。人間に魅力がある。意見に賛同はできなくとも議論ができる。なぜここまで皆そうなのだろうとそのわけを考えさせられてしまうほど、みな魅力溢れる人たちでした。また深めた思考が横に広がるためか、人間味に深みと優しさのある人が多いときているからもうどうしようもないです。毎日のように出会いに感動していました。
日本での私を知っている人ならわかると思うのですが、私はそう簡単に人を褒めません。けれど、ここではそんな言葉ばかり口にしたくなるほど、本当に多くの素晴らしい旅行者に出会うことができました。
きっと日本でも同じなんだと思います。道を外れてでもやりたいことを思いっきりやってみる。そうするとそこで同じように自己の人生観や哲学を研ぎ澄ませてやってきた人間に出会うことができる、言い換えるならばそういう接触を出会いと捉えることのできる感覚を持つことができるのだと思います。
日本でも、自身と生き方について考え、そして行動し続けていこうと、強く心に思いました。
【屋上からの見る夜のナイロビ】
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