119日目
宿泊地 : サランダ / アルバニア
移動 : パルメット → ギロカスタル(2h) → サランダ(1.3h)
【8:00~10:00,13:45~15:00(バス)】
今年はじめにセルビアからの独立を宣言し、一応は国となっているコソボですが、その国の主要民族はここアルバニアの同じアルバニア人です。アメリカや日本など約50カ国の承認を得てはいるものの、セルビア人からするとかなり納得のいかない独立のようです。
セルビアのコソボ地域にアルバニア人が大量に住み始めたのがおよそ300年ほど前の話らしいです。90年代始めの紛争・民族浄化などにより、いまでは構成民族の9割がアルバニア人らしいですが、これで独立運動を起こされるとその国もたまらないなと思いました(しかもコソボはより古い歴史上の理由から、セルビア人にとって特別な思い入れのある地となっています)。民族問題では歴史を理由に独立を求めることもしばしばですが、数百年前に住み始めて今では多数を占めるようになったから・・などという理由で次々と国ができてはたまりません。
旧ユーゴ諸国は次々と独立していきましたが、果たしてそれがその場の充足感に勝る意義を今後もたらすのかどうか気になります。著しい経済の低迷は教育や医療など、原始的な人の営みにも障害をもたらすでしょうし、これを好例ととった独立を求める地域が同様の手段を用い運動を起こすことも考えられますし。武力による制圧や分離独立が表面上の落ち着きをもたらしても、鳥瞰してみたらそれは問題の解決とは言えないように思います。チトー政権時代のユーゴのように、場合によってはうまくやれないわけではないのだから、そちらの道でなんとか好例をつくってほしいものですが、・・難しいですよね。問題を内包している以上、それも解決ではないですし。
こういう問題に触れるたびに、争いはなくらならいものなんだなと、少し寂しいですがそう思ってしまいます。
ところで旅行のガイドブックや口コミ情報を見ていると、本当に頻繁に「某宮崎アニメのモデルとなった○○」といった言葉を目にしますが、この日訪れたギロカスタルのギロカスタル城は、まさにラピュタのお城のようでした。ここのお城はきれいですよ!!町自体が高地にあるので、城の上までのぼると、まるで空から地上を見下ろしているかのような気分にさえなれます。旅行者もまだそれほど多く訪れていないためか、少しボロッとしているのですが、それがまたいい味を出しています。斜面に並ぶ家屋もきれいだし人もフレンドリーだし、とても良い思い出のできた街でした。
おすすめです。
【ギロカスタル城】
【城の上からの眺め】
【サランダで子供たちと】
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