112日目
宿泊地 : 列車内(セルビア・ブルガリア)
移動 : ベオグラード → ソフィア(9h)
【21:30~翌日7:30(列車)※時差+1】
ベオグラードの国会議事堂近くには、コソヴォの自治権をめぐる紛争の際に、NATO(北大西洋条約機構)により空爆された建物が今でも市内に残っています。
【破壊されたビル】
今日は列車の発車時刻までかなり時間があったので、一通り街も見てまわってしまったし、それ以上のことを聞きたいなと思い、再びユニセフのお店へ行ってきました。ユーゴスラビアの歴史について気になっていることをいくつか質問してみたのですが、おそらく一般的であろうと思われるセルビア人の感情と歴史認識を含んだ説明をしてくれたためとても良い勉強になりました。コソヴォの独立問題など常に新たな問題を抱え続けるこの国ですが、そういったアイデンティティーを揺るがす出来事が常に身近にある環境で過ごす彼らからは、自国・自民族に対する誇りと、知識と論理に裏づけされた歴史観を感じることができます。地理・人種・宗教と、抱える問題は解決不能とさえ思われる要因から生じていますが、だからこそ、力でも解決しないことがわかっているからこそ、対立国(地域)同士、または他国による武力行使を行うことなく妥協点を見出す交渉をすすめてくれたらと思います。
ちなみに彼はこんなことを言っていました。
世代が変わる度に戦争が起きている。コソヴォの問題がいったん落ち着き感情が静まったとしても、また次の世代ではここから同様の争いが起こるだろうしバルカンのこの地域には平和はこないように感じている。それに例えバルカン半島内で事が落ち着いたとしても、ヨーロッパと中東をむすぶ交差点となっているこのエリアの持つ地理的価値は高く、他の地域の他の国からも不条理な問題を突きつけらることは避けられない。だから平和をイメージするのは難しい。当然、それを願ってはいるんだけどね。
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日本は世界でも特異な単民族から成る島国なのでこうした問題に対しては、概して鈍感であるように思います。それは極めて異例で恵まれた環境にいるからなのですが、各分野でグローバル化が進む今、その無感覚さで世界に臨むのはあまりに無謀だと思います。そうした面での感覚を養うためにも、国外にアンテナを張り、そして自分を表現のできる力を磨いていく必要があるような気がします。ひとまずは英語とITですかね。しっかり勉強しておきたいものです。
【ユニセフのお店で出会ったセルビア人の双子の兄弟】
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