109日目
宿泊地 : 列車内(ルーマニア・セルビア)
移動 : キシニョフ → ブカレスト(10h) → ベオグラード(11h)
【前日20:00~6:00(バス),21:45~翌日9:00(列車)】
いやー、聞いてはいたんだけどね。ここまでガッカリさせてくれるとは。
この旅では時間と予算にかなり制限があるので難しいですが、できれば一つの国を訪れるときには、大都市と田舎を1都市ずつ見て比べてみたいと考えています。雰囲気が全然違いますからね。首都はどこも似通ってきてしまいますが、地方の町は個性を保っていることが多く、新鮮な驚きや発見があることが多いです。しかし地方だけをまわるとその国の概観をつかむのが難しいので、やはり大きな都市にも寄っておきたいところ。日本ではあまりそういう感覚はないけれど、途上国では大都市圏と地方の物価が大きく違っています。また、他民族国家では首都がその国の人種構成の縮図となっているような場合も少なくありません。今現在のルーマニアの雰囲気も直に感じてみたいと思い、モルドバからセルビアへ向かう途中、ルーマニアの首都ブカレストへ寄ってみました。
が、なんだかガッカリさせられました。期待はしていなかったのに、それでも。二日連続夜行移動という強行スケジュールで無理やり時間をつくったのですが、なんだか疲労感がどしっときた感じ。歴史的建造物は共産党の独裁時代に破壊され、今はその共産党の旧本部や党員のアパート跡や新しく作られた現代的なビルがちょこちょことある程度。ガイドブックにも「歴史的な見所は【驚くほど】少ない」と書かれていましたが、まさにその言葉通りで驚かされました。まあしかし、驚くほどのことってあまりないから、そのときは良く感じなかったことでも、とりあえず何かを感じて考える機会を与えてくれたわけなので良しとしなきゃいけませんね。現在の人々の暮らしぶりも見られたわけだし。
こうして多くの国を見てまわっていると、日本の発展具合に改めて感心させられます。戦後の驚異的な経済成長が成功した要因は挙げればきりがないほどあるのでしょうが、他国と比べた場合、私はそれらの上に連続性を保てたことがとても大きかったと思います。第二次世界大戦後の半世紀、大きな改革なく平和を保ち続けられた国はとても少ないように思います。一度積み重ねたものを崩してしまえばもちろん始めから始めなければなりませんし、例えごく短かな中断であったとしても、エンジンをかけ調子を戻すのにはかなりの時間を要します。人間もそうですが、理想へ到達するためには常に前に進み続けることが大切なんだと、こうしたつぎはぎだらけの街並みを見て考えさせられました。もちろん進むにしてもただなんとなくでは全くもって無意味で、自分なりの信念とビジョンを持つことが欠かせないと思いますが。自分の形と進んでいる方向を意識していなければ、何かにぶつかったことにさえ気づきませんからね。
ちなみにブカレストでも昼間から少年らが堂々とシンナー吸ってました。隣を通ると臭います。外に出て青空の下、目立つとこで吸った方が気持ち良いのかな??その辺の心理はどうなんでしょう。気になりました。タバコ吸う人、何か通ずるところはありますか?あったらおしえてください。タバコは別物かな?
【未完成に終わった国民の館】
【ブカレストにもある凱旋門】
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