107日目
宿泊地 :キシニョフ / モルドバ
移動 : リヴィウ → キシニョフ(15h)
【前日17:00~8:00(バス)】
宿代を安く上げるために、ヨーロッパのユースホステルではドミトリーを利用しています。ウクライナのようにあまり嬉しくない出会いもありますが、それ以上におもしろい人との出会いが多く、そのためにドミトリーを選んでもいいかなと思えてしまうくらいです。モルドバの宿(というかほとんど民家)でも、とても良い出会いがありました。
オフシーズンのこの時期に、場所もまたマイナーな国モルドバとあって、同室だったアメリカ人もドイツ人もユニークな方で話がとても楽しかったです。今日はそれぞれから聞いた印象に残った話を一つずつ書いておこうと思います。
まずは旅先では会いそうで会わないアメリカ人の彼の話。
ヨーロッパに限らず中東でもアジアでも聞く話なのですが、旅行者が遭う盗難被害の中に「睡眠薬強盗」というものがあります。一般的な手口ですが、町などで観光客に接近し、頼んでもいないのにガイドを買って出てくれたり楽しくフレンドリーに話をしてくれたります。十分に親交を深まったと見た頃、ホスピタリティーだから!などど言いつつカフェやバーに流れ、そこの飲み物に睡眠薬を入れ寝ている間にものを盗ってしまうというもの。お菓子に睡眠薬を注射するという手口もあるそうです。ちなみに変わったものでは他に首絞め強盗というものもあります。手口は名前そのまま。後ろから突然首絞めそのまま落とし、その後荷物を持ち去るという、古風ながらも斬新な今も南米で人気の伝統的手法。
首絞め強盗は何人か被害者に会ったことがあるのですが、睡眠薬強盗のほうでは初めてだったため、とても興味深く話を聞きました。やられ方はよく聞くものと同じで驚くこともなかったのですが、睡眠薬の強さにちょっと怖さを感じました。彼はモルドバのバーに行ったとき、そこでおごってもらったお酒でやられたらしいのですが、あるあたりからまったく記憶がないそうです。眠くなってきたなんていう記憶さえなく、目が覚めてビックリといった感じらしいです。一気に落ちるんですかね。睡眠薬自殺なんてものもありますし怖いものです。
もう一人は日系の大手企業で働いていたドイツ人のおじさん。年は50歳なのですが、十分にお金がたまったので退職して世界をまわっているそうです。結婚はしているのですがついて来たくないと奥さんを置いての一人旅でした。ウクライナで25歳の彼女ができたなんて自慢していたけどいいのかな。笑
彼は、自分よりお金を持っている人はたくさんいるけれど自分はこれで十分だし、せかせかしている人を見るとそれでいいのかと疑問に思うことがよくあると言っていました(もちろんこれは彼の主観ですし、そういった人たちが幸せを感じていないわけではないことも、分かっていても環境を変えるが困難な場合が多いことは百も承知です)。こうやってのんびりと贅沢に時間をつかえている自分をまるで王様のように感じるよ、なんて言っていましたが、私もお金よりも時間を使うほうが贅沢に感じる性質の人間なので、そのあたりはすごく共感できました。10年以上日系企業で働いていただけあって日本人の精神的な特長をよく知っていたので、そういった要素も絡めて話を楽しむことができました。社会は規則に従うことを暗に強いますが、日本人は思いのほか自由を持っているほうだと思うんですよね。勇気を持ってそれを行使すれば、もっと幸福度も上がるんじゃないかと思うのですが。暗黙のルールを無視して好きなことをする(悪く言えばわがままな)若い人がもっと増えて、そうした社会に圧力をかけていって欲しいなと思っています。
ちなみにこの出会いによってあらたな目標ができてしまいました。老後に二周目の世界一周・・・。危険かな?うーん、でも楽しそうだ。
【キシニョフで泊まったユースホステルの部屋】
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