106日目
宿泊地 :バス車中(ウクライナ・モルドバ)
移動 :リヴィウ → キシニョフ(15h)
【17:00~翌日8:00(バス)】
ウクライナ初日の夜は、12人部屋のドミトリーにスペイン人と二人きり。もうかれこれ5年旅していると言う彼は、パキスタンやアフガニスタンなどの中央アジア諸国を抜けてここまできたとのこと。年は30前半位、長い髭をたくわえ、ラビの帽子をかぶるというかなり特異な出で立ちをしている彼ですが、キャラもまた強烈。
彼は四六時中ファックファック言いながら何かにむかついているようなのですが、こちらはその彼から何度か腹立たしい思いをさせられました。
口論になりかけたのが旅のペースについての話。
年をとるにつれて話が説教がましくなるのは万国共通でしょうか。1年で世界をまわるため、ウクライナには4日しか滞在しないということを話したのですが、それからというもの、何も話しかけていないにも関わらず何度となく「短すぎる!俺なんかインドだけで1年必要としたよ!(←インドの話を忘れずにつける)」と説教がましくまくしたてられました。面倒くさすぎる。
もちろん自分でもこのペースは相当早く、滞在が不十分に感じることは多々あります。というよりも常々そう思っています。本当は2年くらいほしいところだなぁと。ただ、予算やチケット、それに自分の人生プランを考慮した結果、私にはこれが限界でした。限られた1年という期間ですが、私は旅の目的を【多くの人に会い、多くのものを見て、多くのことを感じ考えること】としているのですが、その場合、数多くの国・地域をまわるということを最大の目標の一つに添える必要がありました。
1と10の差よりも、0と1の差のほうが大きいだろうという考えがあったことや、特定に国に焦点をしぼりきれなかったこともあり、約1年で40カ国を目標に旅してみようと考えたわけです。(その後50カ国に変更) 最初に話したときにそのあたりのことは伝えたのですが、こいつったら人の話を全然聞かないの。もう本当にしつこくて・・。議論を吹っかけてくるのであればそれは大歓迎なのですが、一方的に自分の意見を押し付けられるのは甚だ不快です。いくら旅慣れても、いくら自分の知識・教養に自信が持てるようになっても、こうなってはおしまいだなと良い教訓を頂いたような気もします。疲れました。
ちなみにその長期滞在スタイルの彼は、初日は宿のPCで次の宿の予約でつぶし、二日目は同じくネットでモルドバへの移動手段の情報収集でつぶし、三日目は「荷物を盗まれた!ファック!!」と言うので忙しく一日つぶしていました。旅の緊張感と意欲を維持し続けるのはなかなか難しいことでですが、長期滞在の余裕がこういう方向に出てしまっては、なんだかあまり意味がないような気がします。(あまりと言うのは、ただ何もせずそこで生活しているだけでも、無意識にそこで感じたことを咀嚼、反芻するようになるので、無意味ではないと考えているからです。)
ところで宿で起きた盗難ですが、他の宿泊客もやられていました。荷物にはロックをかけておかないと危ないです。スペインの彼は荷物どころか部屋にも鍵をかけてくれないし(みんな鍵を持っているのですが、彼はいつもドアを開けっ放しで出て行ってしまうのよ)、盗まれた彼のお気に入りのナイフもテーブルの上に出しっぱなしだったのでいたし方ないような気もします。
ちなみにこの盗難事件でも腹立たしいコメントを頂いたので紹介します。
盗難事件の起こる前日にも、彼のチョコレートがかじられるという事件(?)がありました。私にも何度も何度も何か誰か見なかったかとファックファックねずみは誰だ!と言いながら尋ねてくるのでその度「外出していたし寝るのは早かったし知らないよ」と答えていました。その何度目でしょうか、同じ質問がきたのでしつこいなーと思い、同様に返した後に「私じゃないですよ」と付け加えたのですが、その後になかなか失礼な一言をくれました。
「誰も見てないからそれもどうか分からないけどね。」って。
はいはい。早く鍵かけて寝てくださいな。
【キリル文字は10世紀につくられた比較的新しい文字で、日本では主にハァハァの顔文字などに利用されています。(;´Д`)ハァハァ】
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