2日目
移動 なし
宿泊地 クタ
昨夜24時過ぎにクタへ到着。
日本人の観光ビザは入国の際に滞在日数を申告し現地で発行してもらうのだが、
選べる期間は以下の2通りになっている。
7日まで US$10
8-30日まで US$25
(どちらも延長不可)
当初10日ほどの滞在を予定していたが、
世界一周の記念すべき最初のコストということで慎重になりすぎていた私は
ここで7日間までビザを選択してしまう。このおかげで後々過酷な移動を強いられることに・・。
さて、最初の訪問地バリ島であるが、中心部はもう完全に観光地として整備されており、
食事、買い物、レジャーがお手軽コースから贅沢コースまで何でもそろっている。
個人的には特にスミニャックあたりで売られていた木彫りの置物に物欲をかきたてられた。
私の自宅には昔からこの手の置物がいくつもあり、それを購入した父親は家族から悪趣味だと非難されていた。
年をとり、自分のそんな大人になりつつあることに気がつき、
いつか子供から『意味わかんない』とか『気持ち悪い』とか言われてしまうのかな、
まあしかしそれも悪くないな、などと妄想しながら散歩を楽しんだ。
【木彫りの置物】
仲良くなった現地の人がこんなことを言っていた。
ヨーロピアンは2,3ヶ月滞在し車を借りたりして島での生活をゆっくりと満喫しているが、日本人はさっときてすぐ帰ってしまう、と。
日本人はロングバケーションをとるのが難しいからなぁ。あまりに広く頻繁に使われる言葉は、
実際にその言葉が持つ意味・価値を正当に評価されないことが多いが、
私は『旅は人生に似ている』という言葉がとても好きだ。
前に進むプロセスや出会い、成功、挫折なんてものもそうだが、
私は特に『始めるのは簡単だが終えるのが難しい』という部分に似たものを感じる。
始まりだけでなく終わりだけでもなく、全てをひっくるめて人生、旅なのだ。
どちらも満足できるものに仕上げるのはなかなか難しい。
旅は人生を学ぶいい機会になるなんて考えている幸せものは私くらいかもしれないが、
時間や規則に拘束されている日本人は何かを意図的に終える、
終わらせるということに慣れておらず苦手になってしまっている人が多いように思える。
時間が来れば自動的に次に移るし、
全て自分で作り上げなくともステレオタイプはそこら中にころがっていて、
さらにそれを踏襲することを良しとする風潮がいまだにあるように感じる。
この旅はどんなに長くとも1年で終えるが、少しでも自分の満足のいく終え方ができるよう、
主体的に進まねばと思った。
【建物の色と熱帯の植物が素敵】
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